自社分析で戦略作成・経営計画策定学習会=岩手・盛岡
岩手・盛岡民主商工会(民商)青年部は11月22日、盛岡市内で経営計画策定学習会を開催し、青年部以外の民商会員も含む4人が参加しました。2回目となる今回の学習会では、前回行ったSWOT分析から経営戦略を作成する方法を学習。「自社の商売を伸ばし、守っていくために何をするべきか」を検討しました。
学習会はSWOT分析の結果を、S(強み)とO(機会)を組み合わせた「積極戦略」など四つの戦略に分け各自の経営を取り巻く状況を多角的に分析しました。
初めて参加したHさん=塾経営=は自社のS(強み)の「100%成績が上がる」と、T(脅威)の「少人数ゆえに1人減ると売り上げへのダメージが大きい」を組み合わせ、「100%成果の出る少人数指導ということにプレミア感を持ってもらえば、逆に売りになるかもしれない」と競争力強化戦略を作成。「プレミア感を維持し宣伝するために、フェイスブックなどインターネットによる宣伝戦略を強化しよう」と経営戦略を策定しました。
Tさん=自動車用品卸=は「暖かい季節になると、東京や仙台などで先行して売れていたものが盛岡でも売れるようになるので、そこに注意し仕事の受け方も考えていきたい」と経営計画を考えました。他にも「自社の特徴を書くことで客観的に見られるようになり、課題が発見できた」と感想が出されました。
今回も一関民商の事務局長を講師に迎え行いました。経営学習の前提として「小規模企業振興基本法」を実効性のあるものにするために、行政と交渉するとともに、中小業者自身が明確な経営計画を持つことが重要と話しました。
全国商工新聞(2014年12月22日付) |