地域経済担う業者に 商売フェスタ=埼玉
埼玉県連青年部協議会(県青協)は7月27日、さいたま市内で「輝け!街の商売フェスタ〜街の商店や専門業者の祭典〜」を開催。民主商工会(民商)や青年部などから250人が参加しました。県青協にとって初挑戦となったフェスタは地域の中で商売を営む中小業者を知ってもらい、出展者・来場者の地域振興への意識を高め、活性化させることを目的に、県や市からの後援も受けて開催したもの。
会場では健康器具販売や断熱ガラス施工業者の見本展示、和菓子職人の実演販売、ベーカリーなど20店舗が出店し、商売をアピール。会場の周りでは風船を持ったスタッフがチラシを配りながら一般客に向けて宣伝、呼び込みをしました。
実演イベントでは、実行委員長のAさん=家具製造=が椅子を実演製作。「木材がうまくはまらない」「お兄さん(Aさん)のはどうしてそんなに(椅子の足が)まっすぐなの」と、大勢の子どもたちが椅子作りに熱中しました。
会場では出展者が商売への思いを熱く交流。川口民商のBさん=ウェブサービス=は「お客さんのリクエストに応えるうちにどんどん仕事の内容が広がり、いまや僕の仕事はコンピューターのなんでも屋という感じです」とアピール。民商について「多彩な商売人のネットワークで建築、製造から飲食、ウェブ事業までひとつの町ができるくらいの業者が集まっている。このネットワークを使ってもっと面白いことをやっていきたいですね」と抱負を語りました。
入間東部民商のCさん= 瓦工事=は「関東に3社しかないピザ窯製造がメーンの仕事。窯が大きすぎても小さすぎてもおいしいピザは焼けません。窯の密閉度も重要なポイント」と紹介。“売り”はデザイン性に富んだオリジナルのピザ窯も作れることで、おしゃれなイタリアンレストランなどで重宝されていることに触れ、「民商会員の飲食店などともつながりを生かして一緒に仕事ができればと思っています」と話しました。
県青協の議長=IT=は「『魅力ある民商づくり』を原点に青年の要求を重視し、商売をアピールできる取り組みを進めてきた。時代のニーズに合った民商づくりが最重要課題。これからも、魅力的なイベントへ発展させていきましょう」と展望を語りました。
全国商工新聞(2014年8月11日付) |