第19回商工交流会(神戸) 第4分科会・第6分科会
【第4分科会】大企業の横暴はね返す 公正取引ルールの確立
日本大学教授 小林世治
日本の中小企業のほぼ全ての分野で、相変わらず下請け取引に伴う問題が発生しています。第4分科会は、独占禁止法・下請法などの法律や、それに基づく制度を活用して、元請けからの不当な「要求」をはね返す、知恵を出し合う場所です。「公正取引ルール」が守られるよう、これらの経済法はつくられましたが、法律は生き物です。業者運動や世論の圧力がなければ、どんどん後退してしまいます。
今回は、公法・私法の協働とそれによる「公序」をめざし、「私的自治」を優先した私法(民法・商法)の分野にも公的な規制が及ぶ、という最近の法学界の考え方を紹介します。背景には、新自由主義による規制緩和や「公助」の後退もありますが、より積極的な意味も込められています。こうした点を理解し活用すれば、運動を前進させる手がかりとなるでしょう。また、広く社会に目を開くことによって、経営へのヒントが得られます。
ぜひこの分科会で業界それぞれの問題と取組みについて、情報交換・意見交流してみませんか!
【第6分科会】全国料飲サミット「第4弾」 オンリーワンのおもてなし
中央大学教授 八幡一秀
第6分科会は、スタンプラリーなど全国の民商活動の重要性や、料飲業者と地域社会との連携が営業の継続・発展に関わる施策へとつながることを交流・研究していきます。
ある民商の料飲業者が始めたスタンプラリーは、今や全国に広がり「夜の街オリエンテーリング」「フードオリエンテーリング」などさまざまな名称で親しまれています。自治体の後援を得たり、首長も参加するイベントになっているところもあります。各地域に存在する料飲業者を知ってもらうためのパブリシティー(広告宣伝活動)として、民商を中心に長期的に活動してきたことが成果を挙げてきています。
さらに各民商の料飲業者の清掃ボランティア活動、防犯パトロール、中学生へのインターンシップ活動などにより地域社会で料飲業者が必要であることを住民や自治体などに再認識させています。
全国の民商の存在が地域社会に大きな力となっていることは明らかです。料飲業者が地域の光となり輝き続ける「料飲業サミット宣言」を神戸の地から高らかに提唱します。
>>> 開催要項はこちら
全国商工新聞(2015年7月27日付)
|