第19回商工交流会(神戸) パネルA:震災からの復興
持続可能な経済・社会を
阪神・淡路20年、東日本5年 教訓生かしたまちづくりを
コーディネーター=駒澤大学・吉田敬一教授
9月5、6の両日、神戸で行われる中小商工業全国交流・研究集会。企画を紹介していきます。
盛り土が進む東日本大震災の被災地
阪神・淡路大震災から20年、東日本大震災から5年を迎えます。東日本大震災の復興では、産業再生支援としてのグループ補助金創設や二重ローン解決など、被災者の運動が大きな前進につながりました。
復興のために投入された予算は25兆円を超える一方で、被災者の多くは暮らしや生業が復興したとは実感していません。阪神・淡路大震災と同様、ハード中心の「創造的復興」の動きが強まっているためです。
兵庫県商工団体連合会の磯谷吉夫会長は、災害援護資金の返済問題や借り上げ公営住宅問題など実例を紹介しながら、被災者に困難を与えた創造的復興がもたらした「復興〈災害〉」の実態を報告します。
岩手県宮古市産業振興部の佐藤日出海部長は、被災事業者の事業再開支援や人間となりわいの再生に自治体が果たした役割、本格復興に向けた課題などを行政の立場から報告します。
立命館大学の塩崎賢明名誉教授は、東日本と阪神・淡路、二つの大災害を通じ、復興はどこまできたか、その教訓と残された課題を総括的に整理。自然災害に備え、どんな安心・安全のまちづくりをすすめるか問題提起を行います。
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全国商工新聞(2015年6月29日付)
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