第17回商工交流会
第8分科会「異業種交流とネットワーク」
兵庫県立大学大学院教授 佐竹 隆幸さん
地域経済活性化に対しては、一般的には、インフラ整備を中心とした大型プロジェクトや大企業の工場誘致等があるが、これらの方策が地域経済活性化に貢献しているとは限らない。地域の活性化は、地域経済が円滑に機能し、雇用の確保や所得の循環が拡大することによって、地域住民の生活が豊かになることが第一義である。このような地域経済の活性化を実現するために、地域の企業、大学、自治体等の関係を構築する「連携」が注目されている。
各地域の産業振興、地域振興の持続的発展を推進していくためには、企業、経済団体をはじめとした産業界、行政機関等による地域発展への貢献意欲と能力を持つ人材の育成、さらに連携組織の交流を推進し、人材・地域のイノベーションを創出するための体制づくりが求められている。
そのための新たな「インフラ」ともいうべき鍵は何か。さまざまな事例から人的な「インフラ」を探しながら、「連携」を通じて地域活性化を図っていくための方策を検討する。
全国商工新聞(2011年9月5日付)
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