第17回商工交流会
第2分科会「世代交代と事業革新を考える」
名城大学教授 井内尚樹さん
親の世代は、高度経済成長を経験し、何事も、「右肩上がり」の時代で、周りと同じことを行ってさえいれば、過ごせました。「バブル経済」の崩壊、「失われた10年」など、急激な成長が見込めない状況がでてきて、中小業者が大量に減少する時代に入りました。親から世代交代する時期にあって、事業を取り巻く環境は大きく変化しました。
現在、東日本大震災によって、日本経済は未曾有の危機に直面しています。「危機」は分岐点であり、何もしないと死んでいきますが、生への取り組みを行えば、事業は新たなる展開可能性を有します。まさに、「危機」は「生命の分岐点」なのです。
「生命の分岐点をどう見るのか」は、「3・11」以降の日本経済をどう見るのかによって違ってきます。この分科会では、日本経済の「分岐点」を見ながら、「世代交代」する際に何が重要なのかを見て、「事業革新」を進める際のポイントなどを考えていきます。
全国商工新聞(2011年8月29日付)
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