経営に役立つ多彩な企画 第20回商工交流会
第20回の節目となる「中小商工業全国交流・研究集会」(商工交流会)が愛知県豊橋市で開かれます。藤川隆広・実行委員長(全商連副会長)に話を聞きました。
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■第20回商工交流会のご案内
実行委員長 藤川 隆広さん
藤川 隆広さん
愛知県内での開催は、1982年の第2回以来35年ぶりです。今回は「中小商工業と地域の力で幸せで公正な社会を」をメインテーマに、二つのパネルディスカッションと基礎講座、13の分科会で経営の工夫やヒントを多彩に交流します。
いま、大企業のための貿易ルールづくりや規制緩和、カジノ・IR(統合型リゾート)、原発再稼働、リニア新幹線など、国民の生活や地域経済振興に大打撃を与える政策が強行されようとしています。改憲への動きも強まっています。
税と社会保障の国民負担が増大する中で生存権を脅かす徴税が横行し、マイナンバーによる国民管理が始まっています。
風俗営業法による取り締まりや、「一人親方」という生き方を否定する社会保険加入の強要など、「営業の自由」が脅かされる事態です。
信用保証制度の部分保証化の動きへの懸念も広がっています。
商工交流会は、この激動の時代を中小業者としてどう生き抜くのか、経営の工夫やヒント、各地の実践や研究成果を交流し、自分のものにする絶好のチャンスです。
地域振興の実践
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パネルA「地域振興の実践に学ぶ」には、補助金を活用して喫茶店「おどもカフェ」を開業し、地域おこしに取り組む長野・飯田民主商工会(民商)の尾崎真理子さんがパネリストとして参加。人口減少・高齢化が進むまちで買い物客の無料送迎サービスなど小売店ゼロ地域での買い物難民対策に取り組む島根県雲南市の職員などを交えて討論が行われます。
パネルB「小規模事業者支援と最賃引上げの可能性」は、中小業者から「時給1000円では、うちはつぶれる」という声が上がる一方で、時給引き上げを求める労働者・市民から「中小業者に税金を使え」との主張が共感を集めています。研究者や中小業者、市民運動(エキタス東海)のパネリストを交えて、時給引き上げに取り組む中小業者への支援策について話し合います。
二つの基礎講座もタイムリーな企画です。テーマ(1)「事業計画の作り方と実践方法」では、商工新聞「磨け経営力 明日をひらくこの一手」でおなじみの中小企業診断士・上品忍さんが講師となり、サポートアプリ「経営計画つくるくん」を使って事業計画作成のポイントを分かりやすく解説。参加者の疑問に答えます。
アベ政治へ対抗
テーマ(2)「憲法と経済民主主義」では、神戸女学院大学の石川康宏教授が講師を務めます。多国籍大企業と投資家を優遇する一方で、社会保障を切り捨て、格差と貧困を拡大するアベ政治への対抗軸を考えます。
2日目に行われる分科会では、仕事おこしの実践交流と社会保険加入対策(第2)、「夜オリ」の取り組みや風営法対策(第6)、新製品づくりや再生可能エネルギーへの展開に取り組む産学連携(第7)、小企業の活躍を促す自治体施策(第9)など、直面する経営課題の克服や民商・全商連の運動に生かせる多彩で魅力的な企画がそろっています。
また、特別報告として、「リニア新幹線は、地域経済に何をもたらすか」の講演も準備しています。
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▽日時 9月2日、3日
▽場所 アイプラザ豊橋、愛知大学豊橋キャンパス
▽参加費 1万円
▽申し込み・問い合わせ=TEL:03-3987-4391
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■第20回商工交流会のご案内
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