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全国商工新聞 第2813号 1月14日付
全商連の活動
切り開いてきた成果確信に要求実現へ仲間の輪大きく
今年の民商・全商連運動
全商連事務局長 岡崎民人さんに聞く
改憲・消費税増税を許さないたたかいが広がり、近々の解散・総選挙が予想されるなかで、2008年を迎えました。今年の民商・全商連運動について、全国商工団体連合会の岡崎民人事務局長に聞きました。
新しい年の抱負を語る岡崎民人事務局長
‐新しい年を迎えました。
おめでとうございます。
民商運動は、この間、多くの成果を獲得してきました。大型店の土地利用規制や中小企業振興条例を実現してきました。資材・原材料高騰や建築確認申請、駐車違反取り締まりなどで調査や交渉を重ね改善を迫ってきました。
政府が狙った「07年度の消費税増税」を阻止したことも大きな成果です。払いきれない税金の分納や延納も当然の権利として認めさせました。
後期高齢者医療制度や障害者自立支援法の見直しが検討され、被災者に対する住宅本体への助成が実現しました。
こうした前進は「たたかえば間違った政治を変えられる」ことを示しています。全国が切り開いた成果をすべての民商が確信にし、生かしていただきたいと思います。
‐08年をどんな年に。
5月に全商連第48回総会を開催します。大増税と憲法改悪を阻止するたたかいを大きく広げるとともに、切実な要求実現の運動で仲間を増やし、民商・全商連を大きくする年にしたいと思います。
来る解散・総選挙では、中小業者の営業と生活が守られ苦労が報われる政治に転換したいですね。
‐重税とのたたかいは。
今年の確定申告は、所得税だけでなく、消費税や倍増した住民税、国保料(税)など国・地方の租税負担全体を視野に入れて対応することが大切です。消費税の「申告漏れ」の着眼調査や修正強要・不当な差し押さえも横行しています。一人ひとりの営業と生活の実態に即した自主計算活動を推進することが重要です。
中小業者として生き抜く道を共に切り開くために全力を挙げます。生存権を脅かす重税との対決は、まさに憲法を力にした納税者の権利を掲げたたたかいです。
08年度与党税制大綱は、大企業減税策と、基礎年金の財源確保を口実に消費税増税を打ち出しています。財界・マスコミ主導で「社会保障改悪か、消費税増税か」という世論誘導も強まっています。
消費税導入以来の社会保障の改悪、大企業減税、応能負担原則破壊の実態を告発し、大増税を許さない国民的な世論と運動を大きく広げたいと思います。商工新聞や「日本の税金」ビデオ・DVDなどで学習し、宣伝と署名をみんなの力ですすめましょう。
‐要求が切実になっていますが。
仕入れ・原材料の高騰は農産物・食料品にまで及び危機的状況です。石油でいえば備蓄の放出などで国民生活を安定させる施策を要求したいと思います。
民商は、どんな問題でも、集まって、話し合い、相談し、助け合って、営業と生活を守ることを運動の原点としてきました。班・支部で「商売を語る会」を開き、得手を生かす経営改善運動を強めます。まちづくりや仕事確保、国保制度の拡充などで、自治体や地方議会への働きかけを重視します。
助け合い共済への保険業法規制には国民的批判が強まり、通常国会で見直しをめざす審議が予定されています。共済懇話会を広げつつ、署名・はがき運動を強め、地方議会への働きかけもすすめたいと思います。
2月8日に東京・日比谷でおこなわれる全国中小業者決起大会に切実な要求と署名を持ち寄りましょう。
‐憲法と平和の問題は。
日本に膨大な軍事分担を求めるアメリカ政府と、海外権益を武力で守らせたい財界・大企業のごり押しを背景に
、憲法9条の改悪が狙われています。
憲法の平和的・民主的条項を深く学ぶことが、たたかう力を強めます。改憲を阻止するための国民共同を発展させるとともに、米軍基地の強化に反対する運動も大きく広げたいと思います。
‐仲間づくりも期待されていますが。
そうですね。民商の役割を発揮するためにも、組織を強く大きくすることが大切です。仲間を増やして力を大きくすることで、切実な要求を実現してきました。全商連総会を組織の前進の中で迎えたいと思います。「民商はいいよ」の紹介運動に、会員・読者の皆さんのご協力をお願いします。
共済会、婦人部、青年部も、民商運動がより豊かに発展するように力を発揮していただきたいと思います。
力を合わせ、明るい展望を切り開く年にしましょう。
(C)全国商工団体連合会
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