まいにち商売 まいにち笑顔 女性の尊厳守る社会に 地位向上へ決起集会=大婦協
大商連婦人部協議会(大婦協)は2日、2年に一度の地位向上決起集会を開き、54民主商工会(民商)婦人部から400人が集まりました。スローガンは「消費税・戦争法・マイナンバー・所得税法第56条つぶして まいにち商売 まいにち笑顔」。講演や仲間の代表発言の後のパレードには神輿も繰り出し、業者婦人の思いをにぎやかにアピールしました。
「マイナンバーいらんわ」「新基地こりごり」とアピールした大婦協の決起集会
「軽減言うなら増税やめろ」など安倍政権への怒りを訴えた集会後のパレード
会場は「安倍政権を追い払う」節分の豆まきやさる年にちなんだ孫悟空など手づくりの衣装やグッズを身につけた業者婦人の熱気でいっぱい。オープニングは「生野婦人部with東大阪東部婦人部」によるAKB48「恋するフォーチュンクッキー」のダンスで参加者を盛り上げました。
同志社大学の岡野八代教授が「女性の経験からみた、立憲主義と平和」をテーマに講演。「いまの社会は、女らしさや男らしさの性別役割分業によって成立・維持されているが、その構造が女性に生きづらさや社会的不利益を生じさせている」「憲法が守ろうとしているのは個人の尊厳であるのに、自民党の改憲草案は家族の『助け合い』『一体感』を強調し、個人の尊厳を軽視している」など指摘。「所得税法第56条は憲法24条違反で、女性差別の根幹にある問題」とエールをもらいました。
代表発言では、堺北民商婦人部のF部長=貿易=と西成民商婦人部のO部長=リフォーム=が発言。Fさんは、孫が読書感想文で戦争への恐怖を書いたことを紹介し、「すべての子どもたちを戦場に送ってはいけない。子どもたちは私たちの大事な宝」と訴え。Oさんは「夫と一緒に現場に行き、材料の買い出し、作業の後片づけに経理など夜まで働いてきた。取引先は簡単に『消費税まけといて』と値切ってくる。仕事で疲れ、消費税で疲れ、仕事はあるけどもうかれへん。業者婦人の働き分は認められず、消費税は上がるなんてありえない」と訴え、共感が広がりました。
集会後は、「消費税下げろ」「56条NO 働き分を認めよ」の要求を書いた神輿を先頭に「軽減税率びっくりぽん 軽減言うなら増税やめろ」「安保法制強引すぎる うちらの声聞け 民主主義守れ」などコールしながらにぎやかにパレード。沿道から「私も言いたい」と飛び入り参加がありました。
参加者からは「戦争する国づくりに反対しアベ政治を許さない運動は、56条廃止の運動とも合致し、女性全体の尊厳回復につながると励まされた」「今年は参院選もあり、憲法と民主主義にとって正念場の年。業者婦人一人ひとりが大切にされ、活躍できる社会をめざし前進していこう」と前向きな感想が出されました。
全国商工新聞(2016年2月29日付) |