商売大好き 平和がいちばん=東婦協いきいきフェスタ
「二度と戦争はいけない」戦争法廃止へ決意
東商連婦人部協議会(東婦協)は11月23日、「商売大好き!平和がいちばん!」をスローガンに、第9回いきいきフェスタを開催し90人が参加しました。出店での商売アピールやワークショップなどで楽しみながら、仲間の体験談を聞き「平和でこそ商売繁盛」を学び合いました。
仲間の体験から商売と平和への思いを学んだ東婦協の「いきいきフェスタ」
大好評だった東婦協「いきいきフェスタ」のカードづくりワークショップ
空襲の証言に涙する参加者
今回は、戦争法強行採決を受け、「商売と平和を語る会」を行いました。台東民商の佐藤あやめさんは東京大空襲の経験を証言。「戦争は二度としてはいけない。戦争で幸せになる人はいない」との訴えに、涙する参加者の姿もありました。
文京民商の小林秀雄さん・美津子さん夫妻=豆腐製造=は「父親は戦地で苦労して豆乳を作り、栄養不足の人や病気の人に飲ませ、兵士に豆腐を食べさせた」と発言。帰ってきてからは材料不足で豆腐が作れなかったことなど、戦争と商売の関わりを紹介し、父が残した店を守っていく決意を述べました。
蒲田民商の池田克憲さん=NC旋盤加工=は、ベトナム戦争時にアメリカ軍の水陸両用車のシャトルを加工したことに触れ、「戦争になったら、業者は人殺しの道具を作らされる」と発言。暮らしと商売を守るために、戦争法廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を訴えました。
参加者からは「平和だからこそ本来の商売ができる」「平和運動は、民商婦人部の歴史」「地元の婦人部でも話し合おう」と熱い思いが聞かれました。
“小店街”開き商売アピール
商売をアピールし、交流を深める企画も盛りだくさんで、小店街(しょうてんがい)には12店舗が出店し、毛皮製品や手作りの小物のほか、パンや豆腐、漬物などの食品が並びました。出店者は「子ども連れでも食事が楽しめるレストランづくりをしている」「自分の子どもが体が弱く、手作りの食べ物にこだわった」などアピールしました。
立川民商婦人部のカード作りや、渋谷民商の齊藤学副会長のアコーディオン演奏を楽しめる「うたごえ喫茶」も大盛況。満席で中に入れず、廊下で一緒に歌う人もいて、にぎやかでした。
全国商工新聞(2015年12月14日付) |