全商連トップページ
中小施策 税金 国保・年金 金融 経営 業種 地域 平和・民主 教育・文化 県連・民商 検索
 全商連とは活動方針・決議署名宣伝資料調査婦人部青年部共済会商工研究所発行案内入会申込リンク
  トップページ > 婦人部 > 全国商工新聞 第3177号7月20日付
相談は民商へ

 
婦人部
 

全自治体に請願 56条意見書5自治体で可決=沖縄県婦協

 沖縄県連婦人部協議会(県婦協)が元気です。6月議会で全自治体に所得税法第56条(注)廃止の意見書提出を求める請願を提出し、宮古島市、北谷町、南風原町、粟国村、座間味村の5自治体で採択。県内各民主商工会(民商)婦人部では、平和問題や組織づくりなども工夫しながら取り組んでいます。

 北谷町議会は6月19日、県婦協が提出した第56条廃止の意見書を求める請願を全会一致で可決。大浜ヤスコ総務財政常任委員長が「民法、労働法および社会保障の観点から見た場合、家族従業者の人権保障の問題も生じている。早急に廃止するよう要請する」と報告しました。
 傍聴した沖縄県婦協副会長のAさん=建設、幹事のBさん=建設=らは喜びに沸きました。11日に口頭陳述にも立ったCさんは「役員だけでなく大勢で口頭意見陳述や傍聴に行けば、関心の高さを示せて議員も真剣に応えてくれる。もっと声を掛けていこう」と意欲的。参加者も「仕事の合間を縫って傍聴に来てよかった。保守議員も賛成してくれたから国会議員にも働き掛けよう」と前向きに語り合いました。
 沖縄県婦協は昨年11月の県知事選挙で全国から大きな支援を受け、「オール沖縄」で新基地建設反対を貫く翁長雄志知事を誕生させたことを機に「私たちも全国の仲間の期待に応えよう」と奮起。県婦協として6月議会に全自治体に請願を提出することを決め、6月9日には学習会を開催しました。
 婦人部員、県連役員に加え、北谷町の町議(共産・無所属各1人)も参加した学習会では、共産党議員が「陳情を出す時は資料も付けてくれれば、議員も事前学習できるので一緒に出した方がいいですよ」とアドバイス。無所属議員は「まずは女性議員から声を掛けて、問題の中身を知らせて紹介議員を増やしましょう」とその場で紹介議員になることを約束しました。
 「56条だけではなく、婦人部そのものの根本的な活動、集まって話したり仲間増やしにも力を入れていきたい」と話すのは沖縄県婦協の大城久子会長。若い役員や部員も増える中、沖縄の歴史と基地問題を学ぼうと8月16日には戦跡巡りや辺野古の基地の見学ツアーを予定しています。

(注)所得税法第56条
 業者婦人など家族従業者の「働き分」を必要経費として認めず、申告の仕方で不当に差別するもの。白色申告では、配偶者は年間86万円、その他の家族は50万円の控除しか認めておらず、社会的にも経済的にも自立できない状況を生んでいます。世界の主要国では「自家労賃を必要経費」として認め、家族従業員の人権・人格、労働を正当に評価しています。

全国商工新聞(2015年7月20日付)
 

相談は民商へ
ページの先頭