全商連トップページ
中小施策 税金 国保・年金 金融 経営 業種 地域 平和・民主 教育・文化 県連・民商 検索
 全商連とは活動方針・決議署名宣伝資料調査婦人部青年部共済会商工研究所発行案内入会申込リンク
  トップページ > 婦人部 > 全国商工新聞 第3166号4月27日付
相談は民商へ

 
婦人部
 

安心して学ばせたい 就学援助の活用進める=各地の婦人部

 「子どもたちが安心して学べるように、活用しやすい就学援助制度に」―― 。全国の県商工団体連合会(県連)や民主商工会(民商)は、就学援助制度の拡充を求めて行政との懇談や申請書記入会(申請会)に取り組んでいます。

所得基準下げないで 市に対象拡充求める=兵庫県婦協など
 兵庫県連婦人部協議会(県婦協)も加盟する「神戸市就学援助を求める実行委員会」は3月25日、神戸市教育委員会と懇談。13人が参加し、「生活保護の基準引き下げによる所得基準引き下げをしないこと」などを要望しました。
 市側は「本来であれば、就学援助対象は生活保護基準の1.2倍の所得家庭となっているが、今年は厚生労働省、文部科学省から『影響させないように』との通知がきている。市では5000万円を予算化し、据え置きしている」と話しました。
 PTA会費、クラブ活動費などへの拡充も迫ると「独自の通学費の援助もしている。新たなものを対象にすれば、何かを削ることになる」との返答。政府の子どもの貧困対策ガイドラインをもとに、学校を中心とした対応策を強化していく方向が出されました。
 参加者からは「義務教育は無償にしてほしい」「医療券はどれだけ発行しているか」など意見や質問が出されました。
 拡充を求める懇談は30年以上続けられてきたもの。各民商婦人部では、他団体と協力し、4月28日に集団申請を予定しています。

申請会開き書類作成 運動強め制度改善=北海道・旭川民商
 北海道・旭川民商は3月23日、就学援助の申請会を民商事務所で行い、10人が申請書を書き上げました。後日、18人分の申請書をまとめて、教育委員会に提出しました。
 民商では、毎年、確定申告の際に就学援助と国保減免のチラシを作製。この時期の恒例行事として活用を呼び掛け、定着しています。
 申請会では太田孝副会長が「義務教育は無償とうたっている憲法があるのに、多額の教育費がかかっている。消費税も8%になり、生活が大変になる下で、就業援助制度を、積極的に活用していきましょう」とあいさつ。今年度からPTA会費の助成開始や、援助対象の所得基準が拡大されるなど変更点を説明しました。「義務教育が終わるまでは制度を活用したい」と、毎年参加している会員も多く、書類を書き上げて安心していました。
 旭川市では、就学援助は生活保護基準の1.2倍が所得基準でした。しかし国の生活保護基準引き下げに伴い、今まで制度の対象になっていた人が基準から外れることに。民商は他団体とつくる「子育て支援の充実を求める会」に加盟し、昨年から制度改善を求めて運動してきました。パブリックコメントへの参加呼び掛けや委員会の傍聴、交渉を重ねた結果、教育委員会も「予算はないが、従来利用できた人が漏れないようにフォローする」とし、今年度の対象所得基準は生活保護の1.25倍、来年度は1.28倍に改善されました。

全国商工新聞(2015年4月27日付)
 

相談は民商へ
ページの先頭