介護保険制度学び活用を 不安や体験の交流も=兵庫
兵庫県連婦人部協議会(県婦協)は1月10日、「どうなる介護保険」の学習会を開き県内18民主商工会(民商)婦人部から45人が参加しました。
ケアマネジャーで看護師の講師は「高齢者が増えるというのは分かりきったこと。『自立・自助』の名目で国の責任を放棄して地域や個人に押し付けようというのが社会保障制度改悪の本質」と告発。「介護サービスを利用することは国民の権利。政府が推し進める地域包括ケアは専門職ではない有償ボランティアでまかなわれ、本当の意味での介護は受けられなくなる」と話しました。
また、介護サービスのメニューにはおむつ代の支給など自治体ごとに違いがあることや、制度をうまく利用するコツも伝授。「介護認定をどんどん申請して現状のサービスを活用しよう。制度改善するためには、我慢しないで自治体やケアマネジャーに要求すること」と激励しました。
夫を介護している宝塚民商婦人部のKさん=賃貸=は「人としての尊厳を大事にしてあげたい。体の機能を取り戻せるよう自立を促す介護を心掛けている。国が介護の予算を削れば、家族の負担は増えるばかり」と苦労を語り、「老々介護への不安もあり、税金は軍事費でなく社会保障に使うように運動したい」と話しました。
全国商工新聞(2015年2月2日付) |