学び合って自分でできる 記帳学習会=滋賀・湖東
各地の民主商工会(民商)婦人部が開催する記帳学習会では、多くの業者婦人が自主記帳の力を身につけ、数字から経営を見直すことに役立てています。滋賀・湖東民商婦人部では、「毎週火曜日は記帳の日」として、記帳学習会を実施。参加するSさん=建築=は仲間同士で教え合う学習会の魅力を実感しています。
Sさんは、家族が経営する建築会社で経理を10年担当してきました。学習会に参加するようになったのは5年前。決算の数字を間違ったことがきっかけでした。「今までは、税理士に任せすぎて決算書の内容が分からず、間違いにも気付くことができなかった。自分で決算書を作成できるようになって、家族の役に立ちたいと思った」と語ります。
民商婦人部でパソコン記帳学習会を開いていることを知り、早速参加。簿記の知識があることから、パソコン記帳学習会で記帳や決算書の作り方をしっかりと学び、今では、どんな質問でも胸を張って答えられるようになりました。
今は、時間が合えば今でも学習会に講師として参加。「パソコン記帳は慣れるまでが大変。私自身も苦労したし、年配の人は仕訳のやり方からつまずくことも多く、苦労の気持ちが分かるからこそ、力になりたい」といいます。また、「学習会に参加すると、それぞれの記帳の方法を交流することができて、参考になる」と部員同士のつながりも深めています。
「父とも、経営のことで話せるようになり、経費のことでも相談を受けるようになってうれしい」と笑顔です。
全国商工新聞(2014年6月16日付) |