愛知県連婦人部協議会(県婦協)は先ごろ、商売の知恵と工夫を交流する「第3回得とくフェスタ」を名古屋市内で開催し、400人が参加しました。県内の17民主商工会(民商)婦人部から73店舗、会外からも4店舗が出店し、「交流の場が広がった」と好評。来場者からも「業者婦人の頑張りが伝わり、励まされた」との声が寄せられました。
業者婦人の頑張る姿が見られた愛知県婦協の得とくフェスタ
舞台では、民商会員のプロ歌手による歌やハーモニカ演奏、日本舞踊などが披露されました。会場には、お弁当などの飲食店や手作り作品などの物産店をはじめ多彩な店がズラリと並びました。
愛知県連共済会が「健康コーナー」を担当し、大腸がん検診促進のために全商連共済会が作製した学習DVDの上映や介護相談会を実施。看護師の資格を持つ婦人部役員が行った健康チェックも盛況で、婦人科検診やヨガ教室が体験できるコーナーも設置しました。
4月からの消費税増税に不安を抱えて参加した名古屋東部民商婦人部の平林優子さん(58)=仕出し=は「価格に転嫁できず、どこからお金を捻出したらいいのかと悩んでいた。『頑張って』と仲間からかけられた言葉は、私の心をほぐしてくれた。夫と地域で商売を続けることが、仲間の励みになると思うと力がわいてくる」と語りました。
県婦協では、フェスタ開催に向けて、6月から10回の実行委員会を開き、準備を進めながら、愛知県と名古屋市に「得とくフェスタ」への後援依頼をしました。結果は、後援を得ることはできませんでしたが、職員に業者婦人の地域での役割を理解してもらえたことは、大きな前進となりました。開催翌日に開いたまとめ会議では「不景気の中、商売を続けるかどうかと迷っている業者婦人がたくさんいる。その支えとなる婦人部をつくっていき、積極的に行政にも働きかけていこう」と決意を新たにしました。
全国商工新聞(2014年2月10日付) |