56条廃止で新しい社会を=兵庫県婦協「元気アップ学習会」
兵商連婦人部協議会(県婦協)は3日、婦人部学校「元気アップ学習会」を開き60人が参加しました。
「世の中を変える婦人部をつくりましょう」と呼びかける後藤宣代さんの話に聞き入る参加者
経済学研究者の後藤宣代さん(福島県立医科大学経済学部講師)が「21世紀の新しい世界のなかで、大不況の出口を考える‐女性たちのチカラで所得税法第56条の廃止と新しい社会づくりを」と題して講演。アメリカ発金融恐慌と世界同時不況からの脱出策として、社会起業家への道が注目されていることを紹介。世の中を変えていく素晴らしい民商婦人部の運動に期待したいと語りました。
また、日本女性の地位の低さは国連でも問題になっており、女性の潜在能力は極めて高いのに、それを生かせない日本社会の構造に問題があると指摘。所得税法第56条がある限り、業者婦人は戦後を迎えられないと告発し、男女共同参画社会基本法と国連女性差別撤廃委員会の勧告を力に56条廃止を実現しようと激励しました。
2009年全国業者婦人の実態調査報告集の分析を踏まえ、売り上げを伸ばしている業者は「インターネットの活用」「きめ細かいメンテナンスやアフターケアの充実に努力している」と紹介。地産地消や高齢化社会に対応したビジネスへの挑戦も呼びかけました。
長田民商婦人部の松平八恵子部長=切削=は「アメリカと世界の関係や格差と貧困の原因がよく分かった。インターネットにも強くなりたい」と話していました。
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