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  トップページ > 婦人部 > 全国商工新聞 第2861号 1月5日付
 
婦人部
 

56条廃止業者婦人の願い必ず

神奈川・戸塚民商婦人部

 神奈川・戸塚民主商工会(民商)婦人部では若い業者婦人たちが、子ども連れで集まってパソコン記帳会に取り組んでいます。11月18日の集まりには8人が参加。手を動かしながら、商売や家のことなどおしゃべりしながら楽しみ、56条問題についても学習しました。
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おしゃべりを楽しみながら記帳や所得税法第56条問題を学習する戸塚民商婦人部の集まり

 この日は、婦人部長のMさん=ブティック=が参加し、「所得税法第56条」について話し合いました。全商連婦人部協議会(全婦協)作製の漫画入りチラシを見ながら、Mさんはこの税法が商売を支える家族従業者にとっていかに理不尽な内容か説明します。
 「所得税法第56条?」「自家労賃?」「人権問題?」―。初めて聞く言葉に参加者は目を白黒させながらも、説明を聞いているうちに「こんな運動がされているとは知らなかった」と次第に関心を持ち始めました。

「うちのこと?」
 「これって、うちのことだったんですね」と話すのはTさん=オートバイ販売。夫は4年ほど前に開業しました。Tさんは子どもの面倒を見ながら店の仕事に携わっています。以前は白色申告で、自分の給料は取れていませんでした。今まで所得税法第56条について知る機会がありませんでしたが、白色申告者が税法上、給料が認められないことを初めて知りました。
 Yさんの夫は測量士で、結婚当時はサラリーマンでしたが、進められて独立。税務署から言われるままに青色申告会に入会しましたが、決算では認められている経費が反映されず、高額な税金になってしまいました。
 国保料が高くなり、払えなくて頭を抱えていたところ、親から民商を紹介されました。援助を受けながら国保料の減免を実現。記帳会に参加し自分で申告できるように頑張っています。
 「本当は息子を保育園に入れたかったんだけど、私に所得がないことを理由に断られ、あきらめた。業者になったんだから、税金のことについて勉強して知らなければ駄目だね」と56条問題を真剣に受けとめていました。

勉強しなくちゃ
 Sさんの夫は父親がやっていた土木業を継いでいます。原材料高騰でコンクリート代が上がり、商売はギリギリ。古い負債や、分納しても支払いが厳しい税金に苦しい毎日です。「夫はこれまで十分な給料もない中で頑張ってきた。私は記帳をちゃんとやって税金のこともしっかり勉強しなくちゃ」と話します。

粘り強く運動を
 婦人部ではこうした集まりを開きながら56条問題を深め、横浜市に対しても12月議会に同条廃止を国に求める請願を提出しました。残念ながら否決されましたが、そのことが役員の意欲をかき立てています。M部長は「婦人部が長い間、取り組んでいる問題。廃止されるまであきらめない。粘り強く運動を続けたい」と話しています。

   
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