励まし合って経営守る 班で集まり実態記入
新潟・上越民商は、全会員調査を機に班会を開き、班単位での自主計算活動・確定申告の準備を進めることを確認。その口火を切って、1月6日にはJR信越本線高田駅にほど近い城東支部・料飲1班の仲間6人が集まりました。
おしゃべりしながら
20分余りで
副会長(左から2人目)のお店で班会を開いた上越民商坂東支部・料飲1班(6日)
「前年比の売り上げは、減った、増えた、変わらないのうち、どれでしょう?」。副会長=料飲・建設=が全会員調査の設問を一つずつ読み上げ、みんなで記入を進めました。「売り上げも、利益もずーっと減り続けてるよ」「うちは、変わらないなあ」などとおしゃべりしながら、20分余りで記入を終えました。
集まった6人は、班長で紅一点のNさん=スナック=や城東支部支部長=たこ焼き店=など、年齢は20〜60代、従業員数も0〜5人以上までと幅広い顔ぶれです。夜のオリエンテーリングを通じて入会した2人をはじめ、班会として集まるのは初めてだったので、まずは自己紹介からスタートしました。
現状交流し
記入を進めると、3分の1が売り上げ・利益ともに前年より減らし、税金・社会保険料の滞納は半数に、6人中5人が健康に不安を抱えていることが明らかに。また国、自治体には、消費税増税の中止と高すぎる国民健康保険(国保)料の引き下げ要求が圧倒的であることが分かりました。
記入後、「国保料と固定資産税の滞納がある。固定資産税は分割してもらっているが、今後払えるかどうか不安」「赤字経営だが、借金があるから、やめたくてもやめられない。店をやめたら返済できなくなる」など厳しい経営実態が出され、今後も互いに励まし合い頑張っていこうと話し合いました。
自主計算もみんなで
申告準備も
次いで、班で自主計算活動と確定申告の準備をどう進めていくか論議に。班単位で自主計算活動を進める方針を決めました。
「消費税増税や強権的徴収に、一貫して反対する民商を弾圧する動きが強まっている中、自主記帳・自主計算を会員同士が教え合い、自主申告を貫こうということ」と訴えたのは、班会にオブザーバー参加した会長=建築=です。
班会での自主計算活動をイメージしてもらおうと、例題として「12月にツケ払いした人の入金が1月にあった場合、売り上げは14年と15年のどっちに入れたらいい?」と問い掛けました。
「14年の伝票に記入してあるんだから、14年だと思います」などと話し合い、売り上げは、入金した時点でなく、飲食を提供した時点で記入することをおさらいしました。
パンフ使い
今後、班で確定申告準備会を開き、国保・国民年金・生命保険・地震保険・医療費の控除計算を終わらせる▽自主計算パンフを年間を通じて学習▽法人も集団申告していく―― ことなどを確認しました。
全国商工新聞(2015年2月9日付) |