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  トップページ > 全商連とは > 調査> 全国商工新聞 第2781号 5月14日付
調査
 
業者の「経営悪化」続く
07年上期営業動向調査
原材料・仕入値高騰が影響 経費削減など利益確保に努力
 全国商工団体連合会(全商連)付属中小商工業研究所が3月に実施した「07年上期・営業動向調査」の結果がこのほどまとまりました。760人から回答が寄せられました。政府は「景気は、生産の一部に弱さがみられるものの、回復している」(4月の月例経済報告)としていますが、同調査では、中小業者の厳しい実態が浮き彫りになりました。

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神戸市長田区のくつ製造業者。不況や増税に苦しみながらも懸命に営業を続けています
「売上」「利益」とも依然、悪化傾向
 「売上」が「減った」のは、56・8%で1・9ポイントの減少(前回比)。また、「利益」が「減った」は63・3%で0・1ポイント減少(同)と、前回調査(06年下期)から一転した悪化傾向が、継続していることが明らかになりました。
  「売上」が「増えた」は前回比で1・3ポイント減少の一方、「利益」が「増えた」は0・2ポイントの増加です。「原材料・仕入値」の高値状態が続いており(「上がった」は53・3%)、「経費削減」(46・3%が選択)などの「経営対策」で利益確保の努力をしています。

「介護・健康」不安が増加
  「暮らしで困っていること」で「介護・病気」を選択したのは22・4%(前回比4・3ポイント増)で、01年以降では、初めて20%を超えました。また、29・7%が「国保・健康保険料の支払い」を選択。「国保料(税)の滞納」が「ある」は13・2%でした。

営業破壊の消費税いっそう浮き彫り
  「ひとこと」欄では、「税務署の差し押さえが最近、多くなっている。分納しているが限界だという人が多くなっている」(宿泊)、「赤字決算でも、消費税を納税しななければならないのがつらい」(建築設計)、「消費税を納めるようになり、資金繰りが切迫」(家具・木工)、「貯金を切り崩して納税した」(設備工事)などの悲痛な声が多く寄せられ、消費税が営業と生活を破壊する税という性格をいっそう浮き彫りにしました。
 
 
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