沖縄の誇り守り抜こう 知事選勝利へ島ぐるみ
「止めよう新基地建設!9・20県民大行動」が9月20日、沖縄県名護市辺野古の浜辺で開かれました。8月23日のゲート前集会を2000人近く上回る約5500人が参加。「平和でこそ商売繁盛。暮らしも、誇りも守ろう」と沖縄県商工団体連合会(県連)からも50人が加わり怒りの拳を突き上げました。
県民大行動に5500人
沖縄民主商工会(民商)のKさん=雑貨卸=は「この美しい海を戦争のために埋めることは許せない」と従業員にも呼び掛けて2人で参加。月に2回は仕事の合間を縫って辺野古に行っており、「座り込みに参加できないときも、お茶やスポーツドリンクを差し入れている。中小業者は難しい立場だが、少しでもこの海と平和を守るために協力したい」と語りました。
中村司沖縄統一連代表幹事が「辺野古の海にも、高江の森にも、新基地はいらない」と連帯あいさつをすると、高江ヘリパッド建設反対の座り込みに参加している名護民商の会員からも「そうだ」と声が上がりました。
11月の沖縄県知事選に立候補を予定している翁長雄志那覇市長が登壇すると大歓声が。「政府に県内移設断念、オスプレイ配備撤回を迫った『建白書』を、私たちは心を一つにして、スクラムを組んで実現しよう」と訴えました。さらに「(戦後の米軍基地建設時)私の父も母も将来の子や孫のことを考え『一坪たりとも渡すまい』とたたかった。保守も革新も立場を超えてたたかった。沖縄を売り渡さなかったからこそ、いま私たちは基地に対して堂々と物が言える」と主張。「(知事選は)埋め立て承認に対する、4年前の公約破棄に対する初めての判断になる。私たちは必ず勝ち取ろう」と力強く発言すると、辺野古の浜は力強い連帯の拍手で埋め尽くされました。
沖縄県連の山川恵吉副会長は「島ぐるみのたたかいに発展することを実感した。屈することなく『平和でこそ商売繁盛』を貫き、11月の知事選で必ずオナガ新知事を誕生させ、われわれの暮らしと沖縄の誇りを守ろう」と語りました。
全国商工新聞(2014年10月6日付) |