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09都議選の争点=税金のムダ遣いが浮上
「業者は仕事がなく苦しいのに、オリンピックを名目にした大開発や新銀行東京への税金投入など、税金のムダ遣いが多すぎる。都議選で政党を選ぶモノサシの一つですね」。こう話すのは東京葛飾民主商工会(民商)婦人部のKさんです。
無駄遣いの代表が、新銀行東京への税金投入、東京外郭環状道路をはじめとする三つの環状道路建設。ともに石原都政の「看板政策」として打ち出されたものです。
都が1000億円を投じて設立した新銀行は、自公民の「オール与党」が「夢とロマンがある」といって推進したもの。「中小企業の資金繰り支援」を掲げたものの、その実態は「担保がないから貸さない」と中小零細業者には貸し渋り。揚げ句にズサンな融資審査で経営破たんに追い込まれました。
ところが、自公の賛成で都は400億円の追加出資を強行。今年3月の議会では赤字穴埋めに都民の税金を投入できる「条例」を、これまた自公民「オール与党」で可決。税金をドブに捨て続けるような仕組みをつくりあげました。
新銀行以上の無駄遣いが「オリンピック招致」を看板にした巨大開発。総額10兆円ともいわれます。自公民のオール与党の賛成で進められる東京外郭環状道路はその代表格。地下40メートルに直径16メートルのトンネルを上下2本つくるというもので、事業費は練馬区から世田谷区までのわずか16キロで1兆8000億円。1メートルで1億円以上かかる計算です。
都民の怒りを呼んだ豪華海外旅行もエスカレートしています。この4年間だけでも自公民の都議31人が6回も“豪華旅行”を決行。当然のように有名観光スポットが組み入れられていますが、その原資は都民の税金です。
墨田民商のEさん=ニット縫製=はいいます。「ムダ使いをやめれば、『3年据え置きゼロ金利』の融資制度もすぐできるし、仕事も増やせる。オール与党では都政は変えられない。中小業者を本当に大事にする政党にこそ伸びてほしいね」
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