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TPP交渉参加に抗議 JAなどと緊急集会=山形県連
TPP交渉参加表明への怒りを集めた山形県民集会
TPP参加に反対する山形県民緊急集会が3月16日、山形市内で開かれ「政府の暴走を許すな」と、怒りと抗議の声を上げました。山形県商工団体連合会(県連)も参加する「TPP参加阻止」山形県連絡会議が主催したもので、農業者、中小業者、漁業者、医療、生協関係者など850人が参加しました。
安倍首相が集会前日の15日に「TPP交渉参加表明」をした直後に開かれた初めての全県レベルの抗議集会。登壇した自民党の国会議員には「うそつくな」「帰れ」の怒号が。参加者の発言に対しては「そうだ」「よし」の決意に満ちた声が会場を包みました。
主催者あいさつしたJA山形中央会の長澤豊会長は、安倍首相が「聖域なき関税撤廃が前提ではないことが明確になった」との表明についてその欺瞞性を厳しく批判。「われわれがめざすものは地域循環型の経済」とし、「ふるさと山形を守るためTPP反対の運動を展開しよう」と呼びかけ、大きな拍手に包まれました。
来賓あいさつした吉村美栄子知事は「国民的議論が尽くされない中での参加は遺憾」とし、「TPPに参加して山形県にとっていいことはあるのか」と訴えると会場からは「何もない」の声が。平弘造県議会議長もTPP参加反対の請願を全会一致で採択したことを紹介し、全力で反対運動を進めることを表明。国会議員のあいさつでは、自民党議員に対し「帰れ」「議員を辞めろ」の怒号が会場を包みました。
団結ガンバローの音頭をとる遠藤県連会長(右) 県森林組合連合会、県生活協同組合連合会、県民主医療機関連合会、県平和センターの代表が「文化と経済の根幹を壊すもの」「経済主権をアメリカに渡していいのか」などと、熱い連帯のメッセージを語りました。
集会は「日本の食と暮らし、命を守るため、今後とも広範な国民各層との連携を強め、総力を挙げてTPP反対運動を展開する」との決議を拍手で確認。遠藤強・山形県連会長が「がんばろう」三唱の音頭をとり、国民的運動を広げることを誓いました。
全国商工新聞(2013年4月1日付) |