東日本大震災支援ニュース(16)
2011年4月2日
東北地方太平洋沖地震対策本部
本部長 国分 稔
■各地で多彩な募金活動が広がる
新潟県連は会員1カ月分の会費相当の募金を送ろうと県連全体で2000万円の募金に取り組んでいます。佐渡民商では、昨年の集中豪雨で店舗が被害を受けた会員が多額の募金を届けてくれ、工務店の会員は大工道具一式を「現地で道具をなくした人に使ってほしい」と新品を取り寄せて提供しました。中越地震、中越沖地震で被害を受けた柏崎民商でも「全国から受けた温かい支援に今度は私たちが応える番だ」との訴えに、多くの会員が募金や物資提供に応えてくれています。元会員の人も募金と合わせて米30キロを提供してくれています。(県連ニュース)
兵庫・神戸西民商は独自の支援募金袋をつくり、支部で役員を中心に組をつくって会員訪問しています。どこでも「助け合いや頑張ってや」の激励の声がかけられ、現在、7割以上の会員から55万円を超える募金が寄せられています。灘民商では、喫茶店の会員から「5000円を出してコーヒー代を支払い、おつりを募金するお客さんもいて、たくさんの善意が集まっている。早く被災地に届けたい」と温かい声が寄せられています。(県連ニュース)
神奈川県婦協は3月24日に東神奈川駅前で募金活動を行い、4万2千円が寄せられました。小学生がサイフから小銭を出してくれる姿に感激。若い男性も2000円を、バス代を残して財布の中身をすべていれてくれたご婦人もいました。平塚民商婦人部は3月29日の総会会場でおこなったオークションの売上から2万円を募金にしました。(県婦協ニュース)
■各地から被災3県連へ物資と仲間の心を届ける
群馬県連は3月29日、大野会長、石関事務局長が朝6時に前橋民商を出発、10時に宮城県連に到着しました。待ち受けていた伊藤県連会長に手渡された物資は、直ちに現地の救援物資車両に積み替え、塩釜民商に向かいました。塩釜民商では事務所がそっくり水に飲まれ、原型こそ残ってはいるものの使用できず、臨時事務所を開設して仲間の安否確認を懸命に行っている最中でした。届けられたお米を見た事務局長からは「本当に助かります」の感謝の言葉とともに、「とにかく悲惨だ。七里ガ浜地域は跡形もなく、いま自衛隊が捜索に入っている」と現地の状況が語られました。大野会長は「今後第2陣、第3陣の支援も送ります」と激励しました。(県連ニュース)
大商連は31日午後6時、大阪の支援物資を満載して、港民商の坂本岩男さんと大商連事務局員が出発しました。物資は米450キロ、水60本、大量の下着やトイレットペーパー、1000本を超える歯ブラシ、3000枚のマスクです。マスク、靴下、バスタオル、懐中電灯などは3月27日に東大阪ブロックの青年部が街頭募金を訴えていた際、「何かしたいと考えていた。ぜひ現地に届けてください」と声をかけてきた30代の会外業者が届けてくれたものです。坂本さんは11時間半かけて夜通し走り、1日の午前5時半、福島県連に到着しました。用意された倉庫に荷物を下ろしたあとは、疲れも見せずいわき民商での救援活動を行いました。(大商連ニュース)
千葉県連の橋澤会長らは29日、気仙沼民商へ支援物資を届け、激励しました。名前を張り出しての会員安否の最中に、まだ不明だった本人が事務所に現れ、抱き合って喜ぶ場面や商工新聞にも掲載された菅原三枝子さんらが仲間を励ます姿に、「民商のきずなの強さと業者婦人の頑張りに感服した」と橋澤さん。(全商連への電話から)
埼玉・所沢民商の田口清一会長ら4人が乗った支援カーが30日午前10時、福島県連事務所に到着。福島県連の紺野会長、福島民商の黒森会長はじめ10人が出迎えて荷下ろし、仕分けを行いました。その後、田口会長らは避難所となっている保原町郵便局のゆうゆう体育館へ。ブリ大根、ブリの刺身、豆腐料理、漬物、小魚と野菜のマリネなどを振る舞い、「私たちのために遠くからの支援、本当にありがたい」「元気がでます」と顔をほころばせていました。(福島県連ニュース)
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