東日本大震災支援ニュース(14)
2011年3月28日
東北地方太平洋沖地震対策本部
本部長 国分 稔
被災地の仲間と心ひとつに、中小業者の切実な要求実現と仲間増やしへ決意を固めあう(全商連第4回常任理事会)
全商連は3月26、27日の両日、目白の全商連会館で第4回常任理事会を開きました。東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の藤沢、伊藤、紺野の各常任理事も交通などの困難をおして参加し、まちが壊滅するほどの被害の実情とただちに救援に立ち上がった地元民商の役員・会員・事務局員の奮闘を報告。参加者からも「支援活動とあわせ、被災地の仲間の分も拡大で頑張ることが全国に求められている」「全国的な資材不足など業者の困難打開へ機敏な運動を強めよう」などの発言が相次ぎ、全国から過去最大規模の支援活動を強めることと60周年にふさわしい組織建設に決意新たに取り組んでいくことを確認しました。
■自転車50台はじめ救援物資を宮城に 京都・城陽久御山民商の支援物資が27日早朝、京都を出て宮城県連事務所に届けられました。中古自転車約50台、米42キロ、大根45本、たまねぎ、じゃがいも、割りばし1000本、成人おむつ4パック、子供用おむつ1パック、生理用品3パック、トイレットペーパー18セット、洋服、下着、手袋、洗剤、ティッシュ、カイロ、歯ブラシ、かさ、油、ラップなどを満載。自転車は中古自転車販売業で寺田東支部の馬場さんが「今なにかしなければ。被災地はガソリンも少ないので活用してほしい」と提供したものです。この話は地元京都の読売新聞、毎日新聞、洛南タイムスでも報道されました。宮城県連には14日に山形・鶴岡民商婦人部から婦人用品が、19日には千葉・成田民商から2トントラックの支援物資が、23日には鶴岡民商がワゴン車で野菜、バナナ、紙オムツなどが、24日には東京・調布狛江民商婦人部から衣類、あめ、子ども用品などダンボール3箱が届けられました。また県内の遠田民商の杉浦会長からほうれん草、ねぎなど大きなビニール袋3袋を寄せてくれました。遠くからは山口県からも大阪で1泊して県連に向かっているとのことです。これらの物資はそのつど被災地に届けられています。石巻民商、気仙沼民商、塩釜民商は水没、停電、断水、断ガスなどでパソコン、OA機器が使えません。中古品で結構ですので、提供していただけるようお願いしています。(宮城県連、城陽久御山民商などのニュース)
■中越地震で受けた支援に応えて 新潟県連は能登会長を先頭に、31日に第一陣として宮城県連に支援物資を届けるため、県連事務所に物資の提供を呼びかけています。第2次、第3次として岩手県連、福島県連に物資を送る予定にしています。また、十日町民商は東北地方太平洋沖地震と同時期におきた「十日町・津南・長野北部地震」の被災者救援とあわせて、東日本大震災救援のため「救援ニュース」も発行しながら、200万円を目標に募金を全会員に呼びかけています。中越地震では135人の会員が被災し、全国から大きな支援を受けました。会員訪問・対話の中では中越地震のときの記憶を思い出し、大変だったという思いと「今回の地震のひどさは中越地震と比べようもない」「中越地震では傾いても家が残った。今回はすべてを失っている」「原発問題も心配。中小業者が商売を再開できるだろうか」と被災した仲間への思いを重ねて、1万円、2万円と募金を寄せてくれる会員も広がっています。(新潟県連ニュース)
■今度は自分が助ける番と新会員が大口募金 石川・小松民商は震災対策の口座を設けて、全会員・読者にはがきで呼びかけました。これに応え困難な融資が実行された新会員が10万円を事務所に持参。事務局長が「こんな大金、大丈夫ですか」と聞いたところ、「商売が続けられたのは民商のおかげ。今度は自分が助ける番。自分にとっては本当に大きな金額ですが、これからもっと頑張る覚悟を決めた義援金なんです」と語ってくれました。(石川県連ニュース)
※今号から名称を変更しました。緊急情報からの連番となっています。
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