東北地方太平洋沖地震の緊急情報(13)
2011年3月25日
全商連東北地方太平洋沖地震対策本部
本部長 国分 稔
県 連 御中
東北地方太平洋沖地震の緊急情報(13)
その後の情報についてお知らせします。
岩手 24日、25日、県内内陸部の民商が大船渡民商、陸前高田民商に支援に行きました。花巻民商の久保田事務局長と知人の七木田さんが訪問した大船渡民商では自ら漁船も自宅も失いながら、被災者支援の先頭に立っている新沼治会長が出迎えてくれました。「大船渡の漁業が立ち直るには数年かかる。漁港の岸壁が沈下した。海の底が大きく変わって養殖いかだをすぐに設置するのも困難。再建の道は長期になるのでは」と話していました。陸前高田民商では佐藤吉郎会長はじめ役員の協力で共済会名簿を頼りに安否確認を行いました。組をつくって市内の避難所を回り避難者名簿とつき合わせていきました。花巻民商の組が行った高田地区では会員本人の確認はできませんでしたが、会員の息子さんがいることを確認できました。県連で大船渡民商の敷地内にプレハブ建物を建設、陸前高田民商でもプレハブ2階建ての事務所を建設することにしています。(花巻民商ニュース)
茨城 震度5強の余震が茨城県沖で頻繁に起き、福島第一原発も近いことから不安と営業困難が広がっています。〈水戸民商〉水戸民商事務所は、屋根の一部破損、事務所内散乱の被害でしたが、機能を回復しています。津波におそわれた大洗の会員さんとは、婦人部役員から全員と連絡が取れ無事を確認できました。また、ぎりぎりの営業を続けているなかでの大震災で、営業とくらしが大きく脅かされている実態が明らかになっています。「映画上映予定がすべてキャンセル。早くても秋まで仕事が出来ない。考えると眠れない」「ガソリンもなく、まわりの道路もゆがんでお客が来ない。先が見えない」「店舗の内装等が傷み、開店できないでいる」「余震が続き仕事が出来ない。従業員も休ませている」などの声が寄せられています。〈日立民商〉会員さんの被害状況を調査しています。北茨城・平潟のSさん(漁業)の母・アイ子さんは、津波で流され、救助されましたが、骨を折り、入院中です。家は、津波に流された家に押し寄せられました。Iさん(漁業)は、大きい船は沖に出て避難し、助かりましたが、小さい船は、2隻流されました。Iさんは「2人1組で、交代で、流されたものを捜索している」との事です。海に近い北部支部の常任理事Iさん(旋盤加工)の工場が津波で浸水し、機械が水びたしになりました。北茨城市・高萩市など、電気、ガス、水道については、まだ、回復していないところもあります。民商では被害を受けた会員さんの援助とともに、全会員に全国に連帯しての激励募金を訴えることにしました。〈鹿行民商〉民商の対策本部を毎週火曜に行い、会員の被害状況をつかむとともに、激励募金を訴えることにしています。(各民商ニュース)
■全商連が原発事故補償問題で東京電力に、口座振替問題で金融大臣らに要請
全商連の西村冨佐多副会長らは福島第一原発事故による被害が広がっていることから25日、東京電力を訪れ左記の内容で要望しました。また、23日には被災住民の口座振替の「一時停止」をおこなうよう、金融担当大臣、日本銀行、全国銀行協会、全国信用金庫協会に要請しました。
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