東北地方太平洋沖地震の緊急情報(8)
2011年3月18日
全商連東北地方太平洋沖地震対策本部
本部長 国分 稔
県 連 御中
東北地方太平洋沖地震の緊急情報(8)
その後の情報についてお知らせします。
宮城 〈石巻民商〉離島は勿論、牡鹿・鳴瀬の半島など海岸から東部道路まで津波に襲われた石巻は、道路も宅地も工場地帯も水没、中心地の門脇での火災など被害は未曽有の大惨事です。民商事務所も水没しパソコンはじめ電気機器は使えなくなりました。三役・事務局が手分けをして「安否確認」中ですが車は使えず、佐々木事務局長のバイクもついに「ガス欠」となり、現在は自転車を使って奮闘中です。(17日、県連ニュース)
岩手 県連から「大船渡民商の新沼治会長一家を確認! 陸前高田民商の千葉教子事務局員を確認!」のファクスが全商連に入りました。(17日)
婦人部役員からも続々連絡が入っています。
全婦協の前常任幹事の菅原三枝子さん(宮城・気仙沼民商) 当日は申告を終えて高台にある市民会館にみんな集まっていました。集会が終わり、さあデモ行進に出発しようとした直前に大きな揺れが始まりました。静まったあと、低い地域にある自宅や店を見に行き、車ごと行方不明になってしまった仲間もいます。私の自宅は市民会館よりさらに高いところにあり、家屋に被害はありません。今は家をなくした知り合い一家がうちに非難しています。田舎だから野菜だとか保存食など食べるものはあるので大丈夫です。水は給水車でもらっていて、電気・ガスはまだだめなので、テレビも見られず、地元の被害の状況が分かりません。1時間歩いて防災センターまでたどり着き、充電器を借りてやっと電話ができました。今日、こちらは雪が降る寒い日となっています。でも大丈夫だからね! 夫も元気です! 全国の皆さんに頑張るからね! と伝えてくださいね。(16日)
常任幹事の泉館洋子さん(岩手・盛岡民商) 自分の方から連絡を取ることができない。県連のニュースでしか情報は入らない。ガス、水道は止まらず通っている。電気は3日目くらいに通じた。民商で救援隊を出そうとしたが、ガソリンがなく中止した。ガソリンなくどこにも行けない。(17日)
前常任幹事の村上フヂヨさん(岩手・盛岡民商) 集会中に地震。ずっとゆれてて怖かった。上閉伊民商(釜石市)、陸前高田民商以外は無事確認。スーパーには物がない。婦人部で毛布やタオルを集めたが、ガソリンがなく届けられない。石油も僅少で、お客が来たときだけ火をつけている。少しでも稼いで、支援金にしたい。「宮古民商が無事」と聞いた時は、涙が出た。仲間と連絡取り合って乗り越えたい。(17日)
常任幹事の菅原恵美子さん(宮城・石巻民商) 自宅は津波被災した志津川から車で40分も離れた所なので、特に被害はないが、水が出ず電気は1週間ぶりについた。志津川町は警察と病院が残っているだけでなにもない。町は流れてきた船と車とタイヤ? が道をふさぎ、ガレキだらけ。電気工事店なので復旧作業が入り、寝る時間もない。朝4時半に起きて豚汁などを作り、従業員とともに5時半に出て、夜12時に帰って来る状況。復旧作業には北海道からも人が入っている。(17日)
前常任幹事の番澤敬子さん(青森・八戸民商) 家は山の方なので揺れは大きかったが、物は倒れなかった。会員は車流出、家の冠水などの被害。民商事務所は地盤が弱く室内の物は皆倒れたが、ニュース2号まで出し励ましている。デモ終え申告書を提出している時に地震。タオルの名入れの仕事等キャンセルも相次ぎ、物も入らず、申告はしたが仕事なく税金払えるか心配。息子が2日間並んでやっとガソリン20リットルを手に入れた。漁港なのに船が流され漁もできないし、港も壊れてタンカーも入れない。(17日)
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