東北地方太平洋沖地震の緊急情報
2011年3月12日
全国商工団体連合会
会 長 国分 稔
県 連 御中
東北地方太平洋沖地震の緊急情報
連日の奮闘ご苦労さまです。
東北地方を中心とする大地震・津波は死亡・行方不明者が1400人を超える事態となっています。被害状況について各県連事務所、共済会、婦人、青年も含め役員らに緊急連絡をとりましたが、携帯電話、固定電話いずれもつながらない状況が広くあります。特に被害が一番大きいと思われる宮城県はまったく連絡がとれません。現時点でつかめた情報についてお知らせします。
岩手 岩手県全域で停電。陸前高田、大船渡、宮古など沿岸部の役員・事務局は連絡がつかない。盛岡市内は3・11集会を途中でやめ、会員らの安否確認を急いだ。
◆久慈民商事務局長 清川 洋さんの話(13時半)
朝から昼にかけて市内の会員の状況を把握に努める。人的被害はない。海岸沿いは6メートルの津波(防波堤は4・8メートル)に襲われ、会員数人の住居が冠水しているようだ。市内は停電状態が続いているが、ガスはプロパンのため暖は確保できている。県内でも国道45号、281号が通行止めとなり、移動できない。久慈に入るには青森の三沢から八戸を経由して内陸の一般道を通るしかない。
民商の別の担当地域、野田村には道路が寸断されて入れない状況。10人くらい会員もいるので明日にでも安否確認をしたい。もうひとつの洋野町は被害なし。しかし、湾内に係留されていた小型漁船の姿は津波でほとんどなくなっている。民商の事務所は沿岸から2キロの川沿いの高台にあるが、津波が川を逆流。さらに3キロ先まで逆流していったようだ。
大船渡、陸前高田はテレビでしか状況をつかめない。陸前高田はテレビで市役所の3階まで津波が来たと報じていたが、民商事務所はそのすぐ近く。ほとんど流されている可能性が大きい。大船渡は事務所が高台にあるので大丈夫だとは思うが、海から市街地が近いため人的被害も含め甚大だろう。共通しているのは、会員に漁民が多く、深刻な事態になっているのでは。
福島 県連事務所の中がかなり損壊。相双民商の役員さんから「丸太が近くまで流れてきた」との電話連絡あり。白河民商会長の仕事場がめちゃめちゃに。
青森 八戸市は停電で、電池も売り切れ携帯電話もできなくなる。全業種で商売ができない状況。民商事務所は大丈夫だが、会員の状況はつかめていない。被害は中心街、地盤の弱い所、海岸に集中しているようだ。情報源はラジオのみ。今日(12日)の午後から都市ガス供給も止まる。
秋田 能代市内は電気が12日午前9時半に復旧。会長は会員や得意先へ安否確認で訪問。
山形 酒田市は停電となり、3・11集会中に被災。米沢市は古い倉庫などが倒壊。
宮城 連絡とれず
茨城 連絡とれず
千葉 旭市の旧飯岡町は津波被害で魚屋の会員さんの店が冠水状態。佐原(香取市)の中心部で地面の液状化があり、停電もある。松戸の3・11集会は天井崩落で集会を早めに終わる。
全商連は12日、国分稔会長を本部長とし、三役を中心とする「東北太平洋沖地震対策本部」を立ち上げました。対策本部は、該当県連・民商の役員・会員・事務局員の安否確認と事務所の被災状況をつかみます。当面、近県の応援を受けながら全商連事務局員を被災地支援に送ります。掌握した情報を各県連に送付します。また、推移を見ながら救援募金、救援物資、救援ボランティアを全国に要請します。当面、全商連事務局は複数で泊り込み24時間体制で対応します。週明けに「募金口座」を開設します。
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