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全国商工新聞 第2828号 4月28日付
教育 文化
映画「靖国 YASUKUNI」上映で政治圧力などに抗議
監督ら表現の自由求め会見
上映妨害に抗議する緊急記者会見で発言する李監督
「ジャーナリストや映画人などあらゆる表現者に向けられた攻撃」‐。映画「靖国 YASUKUNI」(監督・李纓)に対する政治圧力と映画館の相次ぐ上映中止に抗議する記者会見が10日、参議院議員会館で開かれました。李纓監督をはじめ16人が出席し、表現の自由を保障するよう呼びかけました。
この問題は、自民党の稲田朋美衆院議員や有村治子参院議員などが一部週刊誌の報道をもとに「反日的」と政治圧力をかけ、国会で芸術文化振興資金から同映画に出された助成金を返還させるよう質問を繰り返すなど上映妨害したもの。
配給協力・宣伝担当者が上映中止に至った経過を説明。李纓監督は「出演者には何度も連絡や面会をして上映の了承を得た。映画館と事前協議もしてきたのに中止になって非常に驚いている。国会議員が映画の出演者に連絡を取り、圧力をかけていいのか」と語りました。
会見では出席した各氏が、表現の自由の危機的状況を指摘しました。
漫画家の石坂啓さんは「10年前に出版できた漫画が靖国、戦争関係のものが特に描けなくなってきている」と出版社が自主的に規制している現状を告発しました。ジャーナリストの原寿雄さんは「満州事変が起きる2、3年前の状況に雰囲気が似ている」と危機感をあらわに発言しました。
ほかに、ジャーナリストの田原総一朗さんらが発言しました。
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