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  トップページ > 国保・年金のページ > 国民年金 > 全国商工新聞 第3013号 3月5日付
 
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社会保険料滞納 納付誓約月90万円 年金事務所交渉で減額=福岡

 福岡民主商工会(民商)の石田光也さん(仮名)=美容サービス=は2月10日、中福岡年金事務所と交渉し、社会保険料の滞納(約1200万円)を理由とする無理な納付約束(月々約90万円)を撤回させました。「民商は必殺仕事人みたいだった。相談して先が見えるようになった」と石田さんは話しています。
 年金事務所から昨年11月、「毎月100万円の保険料を支払わなければ財産を差し押さえる」と脅された石田さん。「毎月50万円の納付で何とかお願いしたい」と相談しましたが、「100万円だ。無理ならば90万円でいいから払いなさい」と強引に納付誓約書を書かされました。社会保険労務士に納付相談をした上で再度交渉しましたが、結果は変わりませんでした。
 困り果てた石田さんは2月9日、パソコンで民商を探してすぐに入会。滞納に至った経緯などをまとめて「納付額の減額を求める」請願書を提出し、納税緩和措置の適用や可能な額での納付を求めることにしました。翌10日、田口剛史会長や米田徹県連事務局員ら4人で年金事務所と交渉しました。
 厚生年金徴収課の担当者は当初、「請願書は受け取れない」と拒否をしましたが、商工新聞(10年10月4日)のコピーを見せながら抗議しました。また、「1月18日に20万円を持って納付に行くと、『誠意がない』と受け取られなかった」と強く抗議しました。
 上司の同席を強く求めると、しばらくして課長が同席しました。石田さんは「会社を起こしてからいろいろな苦労があったが、今回ほど悩んだことはない。初めて死のうと思った」と、事務所の強硬な態度に苦しんできたことをぶつけました。
 課長は担当者をかばっていましたが、徐々に耳を傾け始めました。その結果、「毎月45万円以上の保険料を納付する」、「当面の月々の納付額は3月12日に決算内容を確認し、話し合って決める」ことで合意。請願書も受理されました。

全国商工新聞(2012年3月5日付)
   
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