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実態告発−寄せられた事例
 
家族に癌患者がいても納税の猶予を却下。従業員とともに生き延びたい。=金型製造

 61歳。金型製造。精密加工部品を主に仕事をしている。昨年まで売上は2200万〜2800万。社員が2人。昨年の5月ごろから金型の仕事がピタッと止まり、加工業に力を入れて何とかやってきたが、10月、11月から仕事が激減。今年に入ってから売上は、80万をきるような、3月なんか20万。
 支払いは家賃が18万、リース代25万だとか、給与が2人分で大体50万くらい。それを含めると大体、100万位出ていく。15万、20万稼いで、100万円どうやって払うか。国民金融公庫に借入に行った。「おたくは払っていける能力がないから貸せない」という。セーフティネットというのは、助けるために出来たんですよね。ところが「貸せない」「おたくは払えない」と却下された。「じゃあ、条件変更してくれますか」と言ったら「いいですよ。窓口来てください」こんな感じです。借換を保証協会だとかでやり、ここまで食いつないできている。
 今年はじめに、女房が乳がんになって全摘手術した。消費税が払えなくて、消費税の納税の猶予を3月に申請した。6月になっても返事こない。「どうなってるんだ」と税務署に電話したら、「あれ持って来い、これ持ってこい」というんで、「持って来いということあるか」「来い」と言ってよんだ。色々書類を揃えたら、今度は「お宅は該当しない」。これだけ通知が来て終わり。該当しないって、うちの女房が乳がんで入院して、抗がん剤だけで、月に4万も5万もかかるのに、そういう状況が書いてあるんですよ。国税庁の(納税の猶予の要件の)欄のとこに、そういう病人が出たら、それは納税の猶予を認めるとか。それすらやってくれない。
 ものづくりの業者が住んでいる地域。これが続いて、消費税が上がったら、全部つぶれます。死活問題です。従業員も、大企業のように簡単に辞めさせることできない。従業員にも泣いてもらっている。うちも泣くから、従業員も泣いて下さいと。今、金・土・日が休みです。売上も上がらないし、女房が自分の点滴代をだすためにパートに行ってます。3月に退院したんですけど、そういう状況。今、おかれているのが。今日はチャンスだということで、東京に来させてもらいました。先生方に話を聞いてもらおうと。ふんふんとか言って、聞かれるんですけど、実際ここをでていくいとひとごとなんですよ。本当に悩んでいる人が、すごく多いということを、ここで、早急に制度の見直しだとか実施をしていただきたい。切なる思いで来ました。よろしくお願いします。
   
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