希望通り融資(県制度で300万円)実現 新店舗移転オープン=福岡・南福岡民商
自主記帳評価され
笑顔で商売に励む南福岡民商の一関さん夫妻
県の制度融資で300万円を実現し、新店舗をオープンできた-。福岡・南福岡民主商工会(民商)青年部の一関東洋さんは10月21日、「やきとり東洋」を開店しました。「移転先を見つけて開店までこぎつけることができた。民商で記帳や申告を学んだことが力になった。お客さんも増えてきたし、毎日が充実している。支えてくれた民商の仲間に感謝したい」と笑顔を見せています。
一関さんは12年ほど前に焼き鳥店を開店。会員だった母親に勧められて民商に入会しました。建物が古くなったため、新しい店舗を探していたところ、那珂川町片縄の住宅地の一角に手ごろな物件を見つけました。
改装資金が必要になり、民商に相談。どのくらいの資金が必要か、毎月可能な返済額などを出して、県の制度融資である小規模事業者振興資金(年利1・4%、10年返済)で、300万円を申し込むことに。一関さんは、事業計画を立てて必要な書類をそろえ、9月末に申込書を提出しました。
融資審査では妻・星良さんがきっちり帳簿を付けていたことが評価され、希望どおりの融資が実現しました。
開店から1カ月が過ぎ、店内は連日、家族連れや会社帰りのサラリーマンでにぎわっています。炭火で焼いた香ばしい豚バラやつくねなどの焼き鳥は好評で、お酒もビールや日本酒、焼酎、ハイボールなどを多彩にそろえて常連客も増えています。星良さんも勤めを辞めて店に専念し、2人で店を盛り上げています。「立ち仕事で体力的にはきついけれど、やっぱり商売は面白い。店舗を増やして商売を発展させたい」と話す一関さん。これから年末に向け忘年会シーズンを迎え、店はかき入れ時です。民商や青年部の仲間も若い2人の店が繁盛するように応援しています。
全国商工新聞(2017年11月20日付) |