開業資金100万円実現=愛知・岡崎民商
学習塾引き継ぐ
愛知・岡崎民主商工会(民商)のKさんは、学習塾の開業資金として申し込んでいた100万円の融資を実現しました「民商のおかげです」と喜んでいます。
Kさんは大学を卒業した後、地元の塾に就職。20年間塾講師を務めてきたベテランです。
しかし会社の経営者が高齢と体調不良のため、塾を閉鎖することに。学習塾に愛着を持っていたKさんは「この仕事を一生続けていきたい」と、14年春、個人事業主として塾の業務を引き継ぎました。
同年6月、記帳と申告のため民商に入会。順調な経営を続けていましたが、今年3月、前経営者と約束していた教室の引き渡しと、新規事業として計画していた大手塾との契約金の支払いが重なり、運転資金が必要になりました。
Kさんは5月、地元の信用金庫に開業資金を申し込みましたが断られ、6月中旬に申し込んだ日本政策金融公庫(政策公庫)も融資を断ってきました。
その際、「既存の負債と支払い能力に不安がある」との理由を告げられました。
「塾を続けるにはどうしても資金が必要」とあきらめなかったKさんは、民商と相談。8月初旬に、生徒数のデータも明らかにした新たな資料や、既存借り入れの返済計画書を提出しました。
その結果、面談を経て8月26日、申し込んだ100万円全額の融資決定の通知が届きました。
Kさんは「これで安心して仕事ができます。今回のことで自分の経営者として足りなかった点に気付き、見直すいい機会になりました」と笑顔で話してくれました。
全国商工新聞(2015年9月14日付) |