公庫で開業資金370万円 民商と創業計画作成=北名古屋民商
「お客の希望する自動車の塗装をしたい」と、独立を決意したKさんは、北名古屋民主商工会(民商)に入会し開業資金を獲得。9月の開業に向け、準備を進めています。
名古屋市内の自動車塗装工場で主任を務めていたKさん。その経験を生かし、長年の夢だった自動車板金店を独立開業することを決め今年5月、開業資金の相談に民商を訪れました。
相談の結果、その場で民商に入会。日本政策金融公庫(政策公庫)の開業資金を申し込むことにしました。
工場の賃貸費用や機械購入費用など開業にかかる経費や、開業後の収支見込みなどを含めた創業計画書を、民商と相談しながら作成。自己資金150万円を準備したうえで6月下旬に、設備と運転資金合わせ約370万円の開業資金を申し込みました。
金融機関と取引するのも初めてだったKさんですが、政策公庫との面談でも、「経験を生かし、お客の希望する塗装ができる」「短時間での仕上げができる」などと、自社のセールスポイントをアピール。開業後の受注先には現勤務先から斡旋してもらうことが決まっていることも強調したうえ、将来の売上計画などについて、自信をもって説明しました。
審査から1週間後の7月初め、政策公庫は融資を決定。7月下旬に全額が振り込まれました。
準備に少し時間がかかったものの、9月開業に向け準備も万端。Kさんは「バイクの塗装の需要があるので、新規のお客さんを開拓して仕事を増やし、事業を軌道に乗せたい。確定申告は民商で勉強します」と、意欲満々です。
全国商工新聞(2015年9月7日付) |