県融資実現 事業計画書作成して挑戦=大分・豊肥
融資を受けて購入した土地を整備し、日本庭園風に飾り立てた資材置場
大分・豊肥民主商工会の佐藤守さん=塗装=は先ごろ、運転資金110万円の融資を実現しました。民商で事業計画書をしっかり作成しての挑戦。金融機関からも「融資がしやすかった」と評価を受けました。
「融資を受けたい」と佐藤さんと妻の良子さんから民商に相談があったのは3月下旬のこと。民商のニュースや商工新聞で、融資を受けた会員の記事を読んでいた良子さんは「いきなり銀行に行ってもダメ。ちゃんと準備せんと」と夫を連れて民商を訪れました。民商ではまず資金の使い道とその必要性を明確にしようと話し合いました。
高齢のお客さんから「塗装のついでにここも直してほしい」などと大工仕事を頼まれることがある佐藤さん。木材や道具などのための資材置き場の拡充が必要なこと、あわせて当面の運転資金も必要としていることなどを申込書に記入。当面の受注状況や返済方法を検討し、盛り込みました。
融資は金利の安い県の制度融資を利用することに。窓口は「日ごろから『何かあったら相談してください』って言っていたから」と地元の金融機関にしました。
4月8日、夫婦で銀行に持参した佐藤さんの申込書は、「お客さまの方から資料を準備していただいたので、意欲が伝わってきました。資料によって状況もよく分かり、審査しやすかった」と融資担当者も高く評価。申し込んで間もなく「保証協会の審査も通りました。融資を実行します」と連絡があり、要望どおり110万円の融資を受けることができました。
さっそく土地を購入した佐藤さんは、大きなコンテナも運び込み、資材を確保。資材置き場に植木や石を並べ、日本庭園風に飾り立てました。
良子さんは「土地の登記まで全部終わったらどっと疲れが出ました。でも民商に相談して100%良かった。私もいろいろ勉強になりました」と喜んでいました。
全国商工新聞(2015年7月13日付) |