特別小口保険100%保証継続を 保証協会、県と交渉=広島県連
部分保証化に反対して保証協会と県商工労働局と交渉を行った広島県連
信用保証制度の特別小口保険を部分保証化するな-。広島県商工団体連合会(県連)は5月18日、広島県保証協会、広島県商工労働局と交渉を行いました。広島、広島北、広島安芸、福山の4民主商工会(民商)から6人が参加しました。
広島県保証協会は業務統括部次長兼業務統括課長ら5人が応対しました。
参加者は特別小口保険の「部分保証」について、宮沢洋一経済産業相が衆議院経済産業委員会で「特別小口保険について責任共有に移ることはなく、引き続き100%保証として運用していく考えである」と答弁したことを紹介。その上で「中小企業信用保険法改正案の条文では『当該借入金の額のうち保証した額が1250万円を超えないときは、当該保証については特別小口保険の保険関係が成立するものとする』とある。部分保証を入れるのか」と質問しました。
次長は「国からは何も言ってきていないので回答できない」と答えました。「決まってからでは遅いので、決まる前に保証協会側から100%保証になるように強く働きかけてほしい」と申し入れました。
広島県商工労働局経営革新課(金融)との交渉では、経営革新課長ら4人が応対。「小規模事業者への全額保証(100%保証)の恒久化を国や関係機関に求めること」を要望しました。
担当者は「07年に責任共有制度が導入されているが、対象外の制度もある。セーフティーネット関連・倒産防止・マル経融資等あるが、現段階では問題ないと思う。仮に部分保証がされたとしても制度融資は融資の根幹であるため、代替措置を考えることになるだろう」と回答しました。
参加者は「国の制度はよく変わるので、よく勉強しながら商売していかないと」と話していました。
全国商工新聞(2015年6月8日付) |