開業融資400万円実現 事業計画アピール=沖縄・名護
沖縄・名護民主商工会(民商)のNさんは、3月下旬に実現した400万円の開業融資をもとに4月22日、念願のエステサロンをオープンしました。「やっと自分の店を持てた。みんなに喜んでもらえるお店にしたい」と笑顔いっぱいです。
Nさんは、名護市のホテル内にあるエステ店に15年間勤務。エステティシャンとしての技術を磨いてきました。「Nさんのマッサージはとてもリラックスできる。今までで一番良かった」「次もNさんでお願いします」とお客と信頼を築きあげ、技術にも自信が持てるようになってきた時に、「自分のお店を持ちたい」との思いが膨らみました。
名護民商会員で電気工をしている夫に相談したところ、「自宅の1階部分を改装して開業したらいいのでは」とアドバイスを受けて、さっそく民商に相談しました。
民商は、Nさんとともに準備する書類や事業計画書、事業予算など一緒になって作成。店舗改装や準備資金を見積もって約500万円のうち100万円の自己資金を準備し日本政策金融公庫(政策公庫)へ申し込みました。
Nさんはその際、自分の仕事の優位性などを積極的に自信を持ってアピール。担当者に「オーストラリア国際ライセンス」を持っていること、勤務していたエステ店が昨年のコンテストで「日本のトップ10スパ」に選ばれた実績などを強調。自宅を改造しての店舗であり、経費も削減できると訴えました。
政策公庫から書類の不備を一度だけ指摘されたものの、申し込みから1カ月ちょっとで融資実行の連絡が入りました。
融資申し込みと平行で行われていた改装も4月22日に終了。翌23日には、改造した自宅でリラクゼーションサロンをオープンしました。
Nさんは「オープンまで大変だったけど、これからが本当の挑戦。ストレスの多い昨今、少しでもお客さまに安らいでもらい、ストレス解消ができる、そんなエステサロンをめざし頑張りたい」と話しています。
全国商工新聞(2015年5月18日付) |