公庫で600万円実現 夢の自動車店を開業=沖縄
沖縄・名護民主商工会(民商)のNさん=自動車販売=はこのほど、沖縄振興開発金融公庫(公庫)の新規開業支援資金を申し込み600万円の融資が実現。6月1日、自動車販売店を名護市内にオープンしました。
幼いころから、機械関係が好きで、ずっと車関係の仕事をしていたNさん。自動車の販売から修理まですべてできる自分のお店を開くことが長年の夢でした。
開業資金獲得のため融資を申し込もうと考えましたが、融資獲得には公庫の担当者に“自分の店がいかに他店と違うか”“地域に新たなサービスをどう提供できるか”ということを納得させることが必要でした。
民商で相談しながら事業計画を作成。計画書には(1)月別に販売台数やオイル交換・板金塗装などの目標値を出し、それに応じた経費の見積もり(2)販売に際し名護をはじめ県北部地域にはない保証内容やサービスを提供する(3)流行の若者向けバイクも販売する-ことなどを記入し、他店との差別化をアピールしました。
実際の公庫との交渉でも民商の仲間が立ち会い落ち着いて話をすることができました。
また、たまたま名護市長選挙の応援に来ていた、神戸市外国語大学の近藤義晴名誉教授から「金融機関に行ったら、夢を語れ!」と励まされたことが、勇気を与えました。
Nさんは「同級生や後輩などが口コミで広げてくれ、開業して2カ月間休む暇もなくうれしい悲鳴です。やるからには名護で一番の店をめざしたい。12月には子どもが生まれる予定。父として家族のためにも頑張りたい」と抱負を語りました。
全国商工新聞(2014年8月11日付) |