実現!融資100万円 事業計画作成を民商が応援
長崎・諫早民主商工会(民商)のMさん=美容=は6月6日、日本政策金融公庫(政策公庫)に店舗移転に伴う設備資金を申し込み、100万円の融資を実現しました。
Mさんは諫早市内で96年に理髪店をオープン。順調な経営を続けてきましたが昨年、九州新幹線の建設に伴ない店が立ち退き対象になりました。土地や家は補償されたものの、移転を機に決めた設備資金が不足しました。
このため、公的貸付制度の中から政策公庫で生活衛生同業組合員対象の振興事業貸付を申し込むことにしました。融資を受けるには、事業計画書の作成が要件。専門的な知識が必要なこともあってMさんは「どういうことを書けばいいのか」と民商に相談しました。
同計画書に書き込む内容は、経営課題の解決策や解決に必要な費用などの8項目。Mさんは民商と勉強しながらこれまで培ってきた経営実績の成果とこれからのニーズの分析、自店の特徴の打ち出しなどを時間をかけてまとめ上げ、5月初旬に事業計画書を提出しました。
5月15日には政策公庫の面接と現地視察。審査の結果、6月6日に融資決定の通知があり、申し込んだ100万円の満額が振り込まれました。
Mさんは「事業計画書を書き上げる中で、店の経営の方向性を明確にすることができた。これで確信をもって仕事に集中できる」と自信を深めています。新しい店は、7月中の完成予定です。
全国商工新聞(2012年7月16日付)
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