開業支援資金 融資350万円実現=群馬・前橋
群馬・前橋民主商工会(民商)のSさんは昨年11月、前橋市の「起業家独立開業支援資金」(開業資金)を活用して350万円の融資を受け、居酒屋をオープンしました。「民商に相談に乗ってもらったことが力になった。これからが本当の勝負」と元気いっぱいです。
Sさんが「自分で開業しよう」と決めたのは昨年夏。世話になっていた店の社長が亡くなったことなどが、開業に踏み出すきっかけでした。
開業を決めた翌月、「資金繰りの相談に乗ってほしい」と民商の事務所を訪れました。「以前勤めていた店が民商会員の店で、その当時から“民商は力になってくれるところ”といわれていた」と言います。
飲食店の店長を務めた経験もあり、事業計画やどんな店にしたいかの展望も持っていました。民商での金融相談を受けて、無理のない事業計画に見直しました。
準備万端の上で地元の地方銀行に開業資金を申し込みました。しかし“開業する店の場所の集客力が弱い”などを理由に、融資を断ってきました。「断られてからが勝負」と、Sさんはあきらめずに民商と再度相談。申し込みを開業場所付近の信用組合に変え、再びチャレンジ。その際、Sさんは、事業計画と併せて飲食店の経験を語り、開業場所周辺に知り合いもいて集客の力があることを力説しました。
再度の申し込みから約2週間。地元信用組合から、申し込んだ350万円が満額振り込まれ、1カ月遅れとなったものの、念願のオープンにこぎつけました。
近所の人たちも毎日のように来店。Sさんは「やっと願いがかないました。新しいメニューを増やし、お客さんも増やしたい」と、年末・年始も無休で頑張っています。
全国商工新聞(2012年1月9日付)
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