保証協会の否決乗り越え400万円融資実現=大阪・摂津
大阪・摂津民主商工会(民商)のYさん=制御盤設計製作=は、保証協会にいったん否決されたものの、あきらめずに民商と相談し11月18日、400万円の融資を実現しました。
不況のなか、商売を広げるには新たな設備投資が必要と判断したYさん。7月初旬、380万円の融資を保証協会に申し込みましたが、否決。理由は「返済の乱れ」でした。
事前に民商のアドバイスを受けていたYさんは、担当者から否決の「詳しい理由」と「融資のための条件」を聞き出しました。
担当者は、「返済の乱れ」を否決の理由に上げ、融資検討の条件として「最低6カ月間、正常に返済すること」と回答。Yさんは返済日を勘違いしていたこともあって返済が乱れていました。申し入れ以降は協会指定の正規の期日に返済。4カ月たった11月、Yさんは車の買い替え、パソコンなどの購入など運転・設備資金として400万円の融資をあらためて保証協会に申し込みました。
今回の審査で協会は「『小規模資金』でなく「緊急」の『経営安定化資金』で申し込んでもらった方が実行しやすい」と注文をつけました。しかしYさんは売り上げが伸びていたこともあり、民商から担当者に「緊急が使えない」ことを説明し「小規模制度での審査を」と要望。また、車などの買い替えのため資金が至急必要なことを申し入れました。
数日後、Yさんから民商に「小規模制度で満額が実行された」と連絡が入りました。
Yさんは「6カ月後と言われていたが、4カ月の再申し込みで実現し、車もパソコンも購入でき、受注増加につながり、助かりました」と喜んでいます。
全国商工新聞(2011年12月5日付)
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