県創業融資300万円 実績評価され満額実施=広島・福山
広島・福山民主商工会(民商)のKさん=中古バイク販売修理=は8月29日、広島県創業支援資金を活用し300万円の融資を実現しました。「これで仕事に頑張れる。いつでも気軽に寄ってもらえるようなアットホームな店にしていきたい」と若い従業員と一緒に頑張っています。
Kさんは長年、東京の会計事務所に勤務していましたが、事情で福山に戻り、親戚が経営する鉄工所を手伝いながら起業を考えていました。
95年に弁当屋を開業し、福山民商にも入会。約4年頑張りましたが、大手チェーン店やコンビニ出店の影響で廃業を余儀なくされました。バイク店の搬送のアルバイトをしながら借金を返済していました。
中四国地方のバイク店に出入りするようになったKさんは次第に顔を知られ、直接注文を受けるようになりました。「つながりも広がり、どのバイクがどこにあるかという情報もつかめる。これなら自分でやっていける」と再チャレンジを決意しました。
事務所を探し、事業に必要な古物商の許可を取得し、昨年12月、「広島商販」を開業。原付から大型バイクまでを取りそろえ、部品も販売するようにしました。
困ったのは仕入れ資金の不足です。「どうしようか」と悩み、知り合いの業者に相談したところ、民商を勧められました。Kさんも民商のことを思い出し、相談に行きました。
再入会したKさんは必要な書類をそろえて融資を申し込みました。信用保証協会との面接では、半年間の実績を示し、「200社以上と取引し、仕入れ資金があればもっと売り上げを伸ばすことができる」と自信を持って説明。実績が評価され、希望どおりの融資が実現しました。
全国商工新聞(2011年9月26日付)
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