「商売を続けたい」と必死の訴え 融資実現200万円=東京・足立
融資を実現して喜ぶ海藤さん親子
東京都足立区内で「ラーメン村の麺工房」を経営する足立西民主商工会(民商)の海藤善秋さんは2月10日、日本政策金融公庫(政策公庫)で200万円の融資を実現。「これで商売が続けられる」と喜びの声を上げています。
海藤さんは区内で16年間にわたり、長男の拓さんとともに順調な経営を続けてきました。ところが不景気で売り上げは年々減少。材料代高騰のなかでも貯蓄を切り崩し、何とか続けてきましたが、昨年資金繰りが苦しくなりました。
今年1月、知人から紹介された民商を訪れ「融資を実現し店を立て直したい」とその場で入会し、融資獲得に取り組みました。
店のセールスポイントや事業計画、返済見通しなどの資料を作成し、事務局も同行し保証協会と交渉。「長年続けてきた商売を続けたい」と訴えたものの、保証協会は「家賃の滞納を解消しない限り審査は通らない」の一点張りでした。
海藤さんは民商と相談した上、政策公庫に融資を申し込むことに。事業内容、商売にかける思いを伝えるとともに拓さんが事業を継ぐこと、滞納した家賃についてもできるだけの努力をすることなどを強調しました。
後日、店を訪問した担当者に家賃の遅れの理由を正確に伝えると「事情は分かりました」と答え、遅れる前までの家賃の領収書を確認。数日後、政策公庫から「融資を実行します」との連絡が入りました。
海藤さんは「融資が決まるまでご飯も喉を通らなかった。決まって本当にうれしい。絶対に店を続けたいという気持ちや民商の支援があったから実現できた」と話しています。
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