政策公庫 融資150万円 「あきらめないでよかった」=岐阜北
岐阜北民主商工会(民商)のNさん=建築=は先ごろ、日本政策金融公庫(政策公庫)から150万円の運転資金を借り入れました。「財務省や公庫の本社にまで電話することになるとは、夢にも思わなかった。あきらめないでよかった」と笑顔です。
Nさんは大工仕事を手間で請け負っており、外注の職人も何人かいます。外注への支払いが売り上げ代金の受け取りより相当早くなり、手持ち資金が必要でしたが、急な物要りで資金が底を突きました。
この1〜2年、得意先の倒産などで保証協会付き融資を借り入れていたNさん。銀行から追加融資を受けることができませんでした。そこで、政策公庫へ初めて融資を申し込むことに。家計の電気代や水道代の支払いの確認や細切れで必要な書類の提出を求められ、何日も現場を離れる事態となりつつも、「融資を受けるために、誠実に対応した」と言います。
しかし、政策公庫の審査結果は「今回の融資は見送ります」とのこと。「必要と言われる書類を全部提出したのに、融資が受けられないなんて、審査結果に納得できない。絶対にあきらめない、頑張ろう」とNさんは決意。民商の仲間のアドバイスを受けながら、粘り強く働きかけました。
政策公庫を担当する財務省金融政策課へ実情を告発したところ、政策公庫本店を紹介され、融資を申し込んでからの経過と資金の必要な理由、返済の見通しを具体的に説明。その結果、改めて岐阜支店での審査が行われ、融資が実現されました。
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