緊急景気対応保証を活用 融資100万円実現=神奈川・横須賀
神奈川・横須賀民主商工会(民商)北・逗葉支部のYさん=電気工事=は先ごろ、緊急景気対応保証を活用して100万円の融資を獲得。「これで何とか厳しい状況を乗り越えられます」と喜んでいます。
Yさんは今年に入り業況が悪化し、資金繰りに苦しんでいました。「融資を受けたい」と民商に相談し、必要な書類をそろえて湘南信用金庫に緊急景気対応の融資を申し込みました。
その後、信金の職員が「電気工事業の登録が必要と保証協会から言われた。登録はしていますか」と問い合わせてきました。これまで電気工事の登録が必要と言われたことはなく、神奈川県保証協会横須賀支所に出向いたYさんは「なぜ登録がなければ融資できないのか」とただしました。応対した次長は「県の条例でも電気工事業者を登録することになっているので、登録してから融資を受けて下さい」とのこと。Yさんは「融資のためだけに登録はできない。登録するには何カ月もかかる」、同行した事務局も「これでは厳しい状況にある中小業者の実情に合わない」と迫りましたが、「だめです」の一点張り。
電気工事業登録必要ないと示し
電気工事業登録について県の工業保安課に問い合わせたところ、登録が必要な電気工事は「電気工事士法」と政令で定められていることを知りました。
同法と政令では電圧600ボルト以下の軽微な工事を除くとされ、Yさんは、登録の必要がないことが分かりました。
早速、保証協会に出向き、そのことを伝えると「私の間違いでした。すぐに融資の審査を始めます」と誤りを認め、1週間後に設備資金40万円、運転資金60万円の融資が決定しました。
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