県緊急資金　500万円借り換え＝長崎

　長崎民主商工会（民商）のＩさん＝建設＝は7月30日、県の「緊急資金」を活用し、500万円（10年返済）の借り換え融資を実現。返済を一本化するとともに運転資金300万円を確保しました。「月々の返済が20万円から17万円（金利2.4％が1.8％に）に減額され、これで一安心。仕事に頑張れる」と話しています。
　建設業の場合は審査が厳しく、特に、既存借入金返済を遅滞なく返済しているか、今後の売り上げの見通しなどがポイントになります。Ｉさんは県保証協会への申請書と一緒に受注予定表や資金繰り表、申告書などをそろえて銀行に提出。書類に不備はなく、今後の見通しなどが評価され、融資を受けることができました。
　長崎県産の材木を使い、伝統工法で家造りをしているＩさんは「赤字でも一生懸命に家を造っていると、その次も、またその次もと仕事がつながっていく。決してもうかるやり方ではないが、自分自身が納得できる家造りにやりがいを感じるし、楽しい」と情熱を傾けています。
　しかし、１軒の家が完成するまでには半年以上が必要で、経営的には一定の運転資金がないと工賃などが払えません。不況の影響で売り上げが前年対比で55.9％に減少し、経営は厳しい状況になっていました。
　資金繰りのめどを立てるために、7月1日から実施された県の「緊急資金」を申し込むことに。セーフティーネット５号の申請（売上3％以上減少）を長崎市に提出して認定を受けました。
　既存の二つの借り入れを一本化し、500万円の借り換え融資を申し込み、実現したものです。