生活福祉資金(生業費)29万円実現=北海道・空知
北海道・空知民主商工会(民商)美唄支部のSさん=塗装=はこのほど、生活福祉資金(生業費)29万7000円の貸し付けを実現。「これでとりあえず助かった。商売に励める」と喜んでいます。
Sさんは、昨年12月に100万円の生活福祉資金を申し込み、いったんは断られました。
理由は「申請に問題はないが、業界全体の先行きが見えないため」というもの。納得できず、2月5日に北海道商工団体連合会(道連)、民商と一緒に北海道社会福祉協議会(道社協)と交渉し、北海道庁に指導と改善を申し入れました。
その後、4月30日に30万円(塗料など資材購入費)の貸付決定通知書が届きました。
しかし、またも道社協から「請求書に事業計画書には記載されていない品目がある。請求書を作り直してもらってほしい」と要求されました。
Sさんは「資材屋さんを通していろいろな材料を買う。今回の事業計画書に直接記載していなくても、仕事に関連するものだから問題ないのでは」と再度理解を求めました。
「請求書の書き直しは無茶な話。対象にならない商品があれば除けばいいのでは」と改めて道庁に要請。道側は道社協に話をすることを約束しました。
その後、Sさんから「やっと資材屋さんに道社協から入金された。29万7000円が入ったと連絡がきた」と電話がありました。
いくつかの問題も残りました。申し込みから7カ月後の実行になったこと、またSさん本人にではなく資材業者に入金が行われたことです。この間の道社協の対応は、商売に対する見識や制度と運用の問題点が疑われるものでした。
今後、議員などとも協力しながら「生活福祉資金貸付・生業を営むために必要な経費」の取り扱いの改善を求めていこうと話し合っています。
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