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トップページ > 金融のページ > 融資制度 > 全国商工新聞 第2935号 7月19日付

 
金融 融資制度
 

金融円滑化法で自己破産乗り越え融資実現=広島


 広島・三原民主商工会(民商)のFさん=清掃=は6月30日、日本政策金融公庫(政策公庫)から250万円(設備資金)の融資を実現しました。当初は自己破産を理由に融資を拒否されましたが、仲間と一緒に粘り強く交渉しました。手記を紹介します。

 民商でパソコン記帳を学び、事業の内容や収支状況をつかめたことが、融資獲得の大きな力になりました。また、民商の仲間の皆さんと一緒に金融パンフ(全商連作製)を学習することで、より深く身につけることができたと思っています。
 景気悪化の影響で資金繰りが厳しくなり、政策公庫に融資の相談をしたのは昨年2月。しかし、「過去に破産しているので貸すのは難しい」と断られました。
 その後、私は三原民商に入会。税金につぶされないための対策や融資獲得の運動を学習し、今年4月には広島県商工団体連合会が主催した要求運動シンポジウムに参加。金融の分科会では参加者からアドバイスをもらい、一緒に頑張ろうとの思いを強くしました。また、金融パンフを活用した民商の学習会にも参加しました。
 学んだことを力に5月26日、政策公庫に250万円の融資を申し込みましたが拒否。事務局長と一緒に6月2日、政策公庫を再訪問し、理由を問いただしました。
 政策公庫は(1)09年の売り上げや利益が減っている(2)今後の事業見込みが不透明(3)公共料金の遅れがある―ことを理由にあげ、1時間以上交渉しましたが、納得できる回答は得られませんでした。

 金融パンフ 学習を力に
 金融パンフを使って、みんなと一緒に再度学習。あらためて事業計画の作成が重要だと感じました。一方で、政策公庫に金融円滑化法の趣旨に沿った姿勢が見られないことも実感しました。
 6月4日に事業計画書と試算表を持って再度、政策公庫と交渉。しかし、政策公庫は「新たな取引先との契約書が必要」「半年間、実績を見せてもらわないと融資できない」と話し、支援する姿勢を見せませんでした。「半年間も待てない。そちらがそういう姿勢なら大臣目安箱に電話する」と言ってその場から電話したところ、担当者の態度は一変。「公共料金の遅れを正常に戻すこと、新しい取引先と取引があることを確認させてほしい」との二つのハードルをクリア。6月15日に政策公庫から融資実行の内定の電話が入り、30日に実行されました。
 今回、民商の仲間の皆さんと一緒に切り開いた経験を多くの人に知らせていきたいと思います。

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