全商連金融パンフと本紙活用し生活福祉資金実現=福岡
福岡・東福岡民主商工会(民商)のOさん=飲食店=は6月24日、生活福祉資金(生業費)60万円の貸し付けを実現しました。
「金融パンフ」(全商連発行)と商工新聞を活用し、しっかりと準備をしたことが決め手になりました。
福岡市東区で、たこ焼きとお好み焼きの店を営むOさんは、確定申告時に「クーラーが壊れた。銀行は貸してくれないのでどうにかしたい」と民商に相談。60万円を生活福祉資金で申し込もうと準備を始めました。
Oさんは「やれることは全部やって臨もう」と、民商と一緒に全商連のパンフレットを参考にしながら丁寧に資料を作成。(1)クーラーを買い換えた場合、夏場の店売りが上がる事業計画(客単価500円のお客が1日8人増えれば、月25日で10万円の売り上げ増)になること(2)たこ焼きもお好み焼きも、材料にこだわった独自の商品であること―などをアピールしました。
また、地域に密着して約30年営業してきたことも付け加えました。5年の返済計画と合わせて丁寧な資料を作り、民生委員の理解も得て準備を進めました。
4月に申し込みを行い、県の社会福祉協議会(社協)の担当部長からも「良い計画書ですね」との太鼓判をもらい、承認が下りるのを待っていました。
ところが5月初旬、東区の社協から「見積もりの原本、大家の承諾書と店舗見取り図を出せ」との連絡があり、Oさんは再び民商に相談。
6月9日に福岡県商工団体連合会(県連)が行った県社協との話し合いの際に実情を話すと、「(東区は)内装工事と勘違いして資料を請求しています。その旨を言って下さい」との回答があり、再度承認を待つことになりました。
6月、民生委員を通してOさんに連絡があり、無事60万円の貸し付けが実現しました。
「本格的な夏を迎える前にクーラーを買い換えられる。よかった」と喜んでいます。
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