生活福祉資金で300万円貸付=山口
山口・下関民主商工会(民商)のHさん=大工=は5月7日、300万円の生活福祉資金(生業費)の貸し付けを実現しました。
木造家屋などの建築を得意とする波多野さん。弟さんと共同で仕事をしていましたが、独立をきっかけに新しくトラックや資材加工機械を購入することに。当初、緊急保証で融資を申し込もうと相談していましたが、税金の滞納などで交渉が進まず、あきらめがちに。しかし今年に入り、商工新聞の記事を見て「私も対象になるのでは」とあらためて民商に相談しました。
社会福祉協議会(社協)に出向いて400万円(機械購入費220万円、材料購入・運転資金180万円)を申し込みました。しかし生業費の事例がほとんどなく、担当者もなかなか業者の現状などを理解できずに、申込用紙をもらうこともできませんでした。
これを聞いた西尾直人副会長=左官工事=は「申込書すら渡さないのはおかしい。私も行こう」と同行。実情と資金の必要性を説く中で担当者も理解を深め、売上見積書や事業計画書など書類作成のアドバイスもしてくれました。県の審査でも誠実な対応で、5月末に貸し付けが実行されることに。
「とにかくうれしい。これで頑張っていける」と笑顔で話す波多野さん。耳が聞こえない障害を持つなか、妻に支えられながら二人三脚で粘り強く行動した成果です。
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