民商のサポートであきらめず融資実現・札幌北部民商
北海道・札幌北部民主商工会(民商)では会員が困難を乗り越え、相次いで融資を実現しています。
制度融資で500万円
Kさん=建築塗装
石狩支部のKさん=建築塗装=は3月10日、北海道の制度融資「経営安定化資金」を活用し、希望どおり500万円の融資を獲得。「これから仕事を頑張っていける。民商に出会えて本当に良かった」と話しています。
取引先の工事代金の入金が遅れたKさんは支払いができず、外注先に謝りに行ったところ、「民商に相談したら」と言われ、2月初旬に思い切って民商に相談しました。
Kさんは2年前、父親が病気のため会社休業していた法人を引き継ぎ、事業を再開させており、融資を受けるには再開したときにさかのぼっての決算書が必要でした。銀行に融資を申し込むのは初めてのKさん。当時の負債処理を調べるなど一つひとつの問題をクリアし、保証協会とも相談しながら、民商の仲間のアドバイスを受け、事業計画書など必要な書類を作成。今後の事業継続予定が評価されました。
「何をどうしていいか分からなかったが、民商の仲間が税務署や保証協会、銀行に同行してくれて心強かった」と喜んでいます。
緊急保証で100万円
Kさん=整体マッサージ
Kさん=整体マッサージ=は3月23日、新しく創設された「景気対応緊急保証」を活用し100万円の融資を実現。
3年前、札幌市内で整体マッサージの店を開業したKさん。堅実な経営をしてきましたが、昨年夏までに従業員2人が相次いで退職。一人で店を切り盛りしてきたものの、せっかく訪れたお客に帰ってもらうこともしばしば。売り上げも大幅にダウンしました。
このため昨年末、民商に相談。運転資金を借りて生き抜こうと、政策金融公庫(政策公庫)に申し込みました。ところが、「売り上げ回復、返済財源の見込みがない」などを理由に拒否され、年明けに申し入れた生活福祉資金も市の社会福祉協議会が「回復の見込みがない」として貸し付けを断ってきました。
困っていたKさんに届いたのが「景気対応緊急保証」の前倒し実施(今年2月15日施行)でした。同制度は全業種を対象にした保証協会の100%保証で、対象外だったKさんも対象に。
3月初旬にさっそく北海道保証協会へ相談。今までの実績と、経営計画をしっかり作っていたこともあり、同協会は「銀行から書類が上がれば保証します」と内諾を得て、知り合いから紹介された金融機関に駆け込むと「分かりました」と実行されました。
Kさんは「あきらめないで本当に良かった。これで3周年のキャンペーンができる」と意欲満々です。
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